« 雑誌“Gauguin”(ゴーギャン)の付録 | Main | ベーコン/井上荒野 »

January 27, 2008

名フィル第343回定期演奏会

08011819c

名フィルの第343回定期演奏会を聴いてきた。

今回はフランス、オルガンに関連する
3人の作曲家の作品が取り上げられた。
滅多に聴けない曲ばかりで、
このプログラムだけでも価値があるというものだ。

幕開けの尾高惇忠「肖像」は、
打楽器が活躍するカッコいい曲。
冒頭の不安げなトランペットは、一瞬ひやりとしたが、
こういう曲なんだろうねえ。
中盤からは木管、金管とも安定した演奏を聴かせた。
指揮の忠明氏の実兄である作曲家本人が会場に来ており、
演奏後、拍手を受けていた。

プーランクの協奏曲は、名フィルの弦楽の後ろに
ティンパニーがデンと座り、
そのまた後方上段に会場備え付けのオルガンという配置。
オルガンを弾く鈴木雅明は初めて聴く。
いい表現ではないかもしれないが、
攻撃的でスリリングな演奏、
わくわくしながら聴いていた。

後半の「レクイエム」。
これは誰よりも、合唱の岡崎混声合唱団と岡崎高等学校コーラス部に
拍手を送りたい。
特に高校はコンクールの常連でうまいとは聞いていたが
これほどまでに力強く美しいとは。
一度、定期にも足を運んでみたいなと思った。

合唱とオケとオルガンの奏でる圧倒的なフォルテシモに、
そして曲が終わり、指揮者の腕が下りるまでの至福の静寂に、
ただただ、心が震えた。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第343回定期演奏会
 「フレンチ・オルガン・コネクション」
 '08.1.18 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:尾高忠明
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
オルガン:鈴木雅明
メゾソプラノ:寺谷千枝子
テノール:三原剛
合唱:岡崎混声合唱団、愛知県立岡崎高等学校コーラス部

尾高惇忠:オーケストラのための「肖像」
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調
(休憩)
デュリュフレ:レクイエム 作品9

|

« 雑誌“Gauguin”(ゴーギャン)の付録 | Main | ベーコン/井上荒野 »

Comments

>一度、定期にも足を運んでみたいなと思った。

今年の定演は3月16日(日)、県芸コンサートホールです。
今回から指定席となりますので、お早めに確保してくださいね。

Posted by: Papa | January 28, 2008 07:18 AM

Papaさん、おひさしぶりです。

あ、そういえば出身校でしたね。
この合唱団、クラシック界ではブランド化しつつあります。
初めて聴いたのですが、噂どおりでした。
市の誇りですね。

定期はたぶん行きます。
ただし次女の受験の結果次第ですが。

Posted by: るうかす | January 30, 2008 06:51 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 名フィル第343回定期演奏会:

« 雑誌“Gauguin”(ゴーギャン)の付録 | Main | ベーコン/井上荒野 »