名フィル第343回定期演奏会
名フィルの第343回定期演奏会を聴いてきた。
今回はフランス、オルガンに関連する
3人の作曲家の作品が取り上げられた。
滅多に聴けない曲ばかりで、
このプログラムだけでも価値があるというものだ。
幕開けの尾高惇忠「肖像」は、
打楽器が活躍するカッコいい曲。
冒頭の不安げなトランペットは、一瞬ひやりとしたが、
こういう曲なんだろうねえ。
中盤からは木管、金管とも安定した演奏を聴かせた。
指揮の忠明氏の実兄である作曲家本人が会場に来ており、
演奏後、拍手を受けていた。
プーランクの協奏曲は、名フィルの弦楽の後ろに
ティンパニーがデンと座り、
そのまた後方上段に会場備え付けのオルガンという配置。
オルガンを弾く鈴木雅明は初めて聴く。
いい表現ではないかもしれないが、
攻撃的でスリリングな演奏、
わくわくしながら聴いていた。
後半の「レクイエム」。
これは誰よりも、合唱の岡崎混声合唱団と岡崎高等学校コーラス部に
拍手を送りたい。
特に高校はコンクールの常連でうまいとは聞いていたが
これほどまでに力強く美しいとは。
一度、定期にも足を運んでみたいなと思った。
合唱とオケとオルガンの奏でる圧倒的なフォルテシモに、
そして曲が終わり、指揮者の腕が下りるまでの至福の静寂に、
ただただ、心が震えた。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第343回定期演奏会
「フレンチ・オルガン・コネクション」
'08.1.18 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮:尾高忠明
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
オルガン:鈴木雅明
メゾソプラノ:寺谷千枝子
テノール:三原剛
合唱:岡崎混声合唱団、愛知県立岡崎高等学校コーラス部
尾高惇忠:オーケストラのための「肖像」
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調
(休憩)
デュリュフレ:レクイエム 作品9
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Comments
>一度、定期にも足を運んでみたいなと思った。
今年の定演は3月16日(日)、県芸コンサートホールです。
今回から指定席となりますので、お早めに確保してくださいね。
Posted by: Papa | January 28, 2008 07:18 AM
Papaさん、おひさしぶりです。
あ、そういえば出身校でしたね。
この合唱団、クラシック界ではブランド化しつつあります。
初めて聴いたのですが、噂どおりでした。
市の誇りですね。
定期はたぶん行きます。
ただし次女の受験の結果次第ですが。
Posted by: るうかす | January 30, 2008 06:51 AM