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October 13, 2007

まんまこと/畠中 恵

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畠中恵の「まんまこと」を読んだ。
第137回直木賞候補作。
タイトルの「まんまこと」とは「真真事」と書き、
「ほんとうのこと」という意味。

主人公はお江戸神田の町名主、高橋宗右衛門の息子、麻之助で、
ちまたでは遊び人として評判。
しかし、時には名主代理として、
持ち込まれてきた騒動を解決しなければならない。
そんなとき力になってくれるのが幼馴染みの二人、
女泣かせの清十郎と、真面目一筋の吉五郎。
3人それぞれの特異なキャラクターを生かしながら、
町内で起きた事件に取り組む。

麻之助と清十郎の義母・お由有との意外な関係も、
読んでいくにつれ、次第に解き明かされていく。
短編最後の「静心なく」では、
切なくて胸がきゅんとなってしまった。
流れからして、当然、続編ありだろうね。

評価:★★★★☆

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October 11, 2007

名古屋二期会《ドン・ジョヴァンニ》

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名古屋二期会のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を見てきた。

総合的に評価すればそれほどいい公演だとは思えないが、
平尾力哉の演出と、タイトルロールの宮本益光のおかげで
満足度はとても高かった。

まずは演出。
時代設定を変えるわけでもないオーソドックスなもの、
しかし歌手に相当の演技力を要求しているように思えた。
歌に関してはどの歌手も、
とても及第点を与えられるような出来ではなかったのだが、
顔の表情を含めた演技が素晴らしかった。

そして舞台装置。
シンプルであるものの、場の転換ごとに少しずつ変わっていく。
アリアや重唱のとき大きな幕が下りてきて、ステージ全体を隠し、
歌手はその前に立って歌う。
その間に、裏で舞台の変換が行われる。
なかなか考えた演出であった。

マゼットとツェルリーナがベッドに入るシーンや、
晩餐時、テーブルに全裸の女性が料理のようにテーブルに並べられているシーン
いわゆる女体盛り(?)には驚かされた。
よくぞここまでやってくれたね。

さらには最後の地獄落ちの場面、
会場の舞台をうまく利用し、
ドン・ジョヴァンニが部屋の家具もろとも地面下へ、
最後に残されるのは、部屋の真ん中に落下したシャンデリアだけ。
見事なエンディングであった。

歌手では、宮本益光が圧倒的、
まさに彼のためのオペラといっても過言ではなかった。
エルヴィーラの二宮咲子も好きな声。
あとは残念ながら、頑張ったね、としか言いようがない出来だった。

最後にオケ。
常設ではないのに、とてもよくまとまっていて感心した。
ダメなときの名古屋フィルより、いい音が出てたと思う。
ひとえに飯守泰次郎の力であろう。

というわけで、今回の公演、
宮本益光、飯守泰次郎、平尾力哉の3人にブラヴォーを送りたい。

●名古屋二期会オペラ定期公演《ドン・ジョヴァンニ》  
 '07.10.8 愛知県芸術劇場大ホール

総監督:中田直宏
指揮:飯守泰次郎
演出:平尾力哉

ドン・ジョヴァンニ :宮本益光
騎士長:川口 豊
ドンナ・アンナ:水谷映美
ドン・オッターヴィオ:鈴木俊也
ドンナ・エルヴィーラ:二宮咲子
レポレッロ:石川 保
マゼット:松下伸也
ヅェルリーナ:井上めぐみ

合唱:名古屋二期会合唱団
演奏:名古屋二期会オペラ管弦楽団

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