神田川デイズ/豊島ミホ
東京の大学、たぶん早稲田を舞台に、
さえない学生たちの青春を綴った短編集。
主人公はそれぞれ違うものの、
登場人物が別のお話に顔を出すなど、
作品全体がゆるやかにつながっている。
学生らしく遊び回っているのではなく、
だからといってガリ勉でもなく、
目標を持たず、どこか冴えない連中ばかり。
思い返すと30年前、ワタシも同じような環境にいたわけだが、
こんなにもクラくなかった(と思ってる)。
結局、全編共感できずに読み終えてしまった。
装丁は抜群にいい。
イラストレーションは太田マリコ、
ブックデザインは鈴木成一デザイン室、
面白いイラストが目を引く。
評価:★★★
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