ミス・ポター(クリス・ヌーナン監督)
久しぶりの映画鑑賞は「ミス・ポター」。
20世紀初頭のロンドンが舞台。
上流階級に育ったビアトリクスは、
子供のころからの夢であった、
うさぎの絵本を出版しようとしていていた。
印刷会社を何社も回り、
やっと出版してくれる会社を見つけた。
担当した編集者は、全くしろうとのノーマン。
しかし彼はビアトリクスの絵に魅了され、
二人で制作した絵本はベストセラーとなる。
二人はいつしか愛し合うようになるのだが
身分の違いから、ビアトリクスの両親は結婚を許すことはなかった。
そうしたなか、二人に不幸が訪れる・・・
映画は、ピーター・ラビットの作者として知られる
ビアトリクス・ポターの生涯を描いている。
晩年、彼女はナショナルトラスト運動に目覚め、
湖水地方の保護活動に携わることになる。
女性が活動しづらい時代に、自分の道を生き抜いていく自立した女性を
レニー・ゼルウィガーが見事に演じ切っている。
抑え気味に喜びや悲しみを表現する彼女の演技は
圧倒的に素晴らしかった。
場面のところどころでピーターら、
絵本のキャラクターたちが動き出す様子が、何ともかわいい。
あの「ベイブ」の監督らしい
アニメーションの使い方だった。
ケイティ・メルアが歌う主題歌“When You Taught Me How To Dance”も
この映画のイメージにぴったりのチャーミングな曲。
最後に流れてくる場面では、目頭が熱くなった。
評価:★★★★★
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Comments
はじめまして。
この映画良かったですよねぇ!あの時代に独身主義を考えていたり、彼女が自分の道を進んでいく姿がかなり印象的でした。
あと私も北村薫さんが好きで…親近感を覚え、ついコメントしてしまいました♪ではでは…。
Posted by: くぅ | October 20, 2007 09:02 PM
くぅさん
ご訪問、ありがとうございます。
この映画は、もう一度見たいと思ってたのですが
いつの間にか終っていました。
レニーのほかに、ノーマン役のユアン・マクレガーもいい味出してましたね。
でもそれ以上にノーマンの姉役のエミリー・ワトソンが目を引きました。
どこかで見たことあるなと思っていたら
「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」で、
天才チェリスト役を演じていました。
Posted by: るうかす | October 22, 2007 12:02 AM