まんまこと/畠中 恵
畠中恵の「まんまこと」を読んだ。
第137回直木賞候補作。
タイトルの「まんまこと」とは「真真事」と書き、
「ほんとうのこと」という意味。
主人公はお江戸神田の町名主、高橋宗右衛門の息子、麻之助で、
ちまたでは遊び人として評判。
しかし、時には名主代理として、
持ち込まれてきた騒動を解決しなければならない。
そんなとき力になってくれるのが幼馴染みの二人、
女泣かせの清十郎と、真面目一筋の吉五郎。
3人それぞれの特異なキャラクターを生かしながら、
町内で起きた事件に取り組む。
麻之助と清十郎の義母・お由有との意外な関係も、
読んでいくにつれ、次第に解き明かされていく。
短編最後の「静心なく」では、
切なくて胸がきゅんとなってしまった。
流れからして、当然、続編ありだろうね。
評価:★★★★☆
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Comments
お久しぶりです。
畠中さんは私の好きな作家の1人です。
「しゃばけ」シリーズは読まれましたか?
このシリーズ、大好きです。
畠中さんは現代を舞台にした小説も書いていますが、そっちはイマイチ。
時代もの?はとても楽しいのに、何ででしょうね。
Posted by: kubori | October 28, 2007 07:20 PM
kuboriさん
ごぶさたです。
「しゃばけ」シリーズは読んでません。
つい先日まで、時代もの、特に江戸は苦手でしたが、
「吉原手引草」と「まんまこと」で
そんなアレルギーは吹き飛んでしまいました。
kuboriさんのおすすめとあらば、
ぜひ読んでみます。
Posted by: るうかす | October 29, 2007 12:04 AM