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September 25, 2007

木洩れ日に泳ぐ魚/恩田陸

003851


恩田陸の「木洩れ日に泳ぐ魚」を読んだ。

一組の男女による、たった一夜の物語。
別離を決めた高橋千浩と藤本千明は、
住み慣れたアパートの一室で最後の夜を迎える。
そして、二人で出掛けた旅行で「あの男」を殺したのは
今、目の前にいる相手ではないか、
お互いがそう思って腹の中を探り合いながら、
心理的な駆け引きを続けながら、
次第に事実が明らかになっていく・・・

密室での二人芝居に近いサイコサスペンス。
一人称で交互に語り合う構成は生々しく、
ぐいぐい引き込まれていった。
恩田陸の筆力に脱帽の一編。

ラストは賛否が分かれるところか。
ワタシは嫌いではないが。

装丁にもひとこと。
今年一番気に入ったデザイン。
こんなにかわいいイラストを使った表紙なのに
内容は全く違う、そんなギャップが大好き。
で、☆1つプラス。

評価:★★★★☆

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木洩れ日に泳ぐ魚 出版社: 中央公論新社 (2007/07) ISBN-10: 4120038513 評価:79点 最後の夜が始まった。 明日になれば、一緒に暮らしていた家を引き払い、別れて別々の人生を歩んでいく予定の男と女。 二人は小さい頃生き別れた兄弟だった。 偶然出会い、いつし...... [Read More]

Tracked on October 17, 2007 12:38 AM

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