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September 22, 2007

行きずりの街/志水辰夫

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旅先で、志水辰夫の「行きずりの街」を読んだ。
持って本を早々に読み終えたため、
駅ビルの書店に飛び込み購入した1冊。
決め手は、帯に書かれた
「1991年度『このミステリーがすごい!』第1位」と、
「’90年日本冒険小説協会大賞受賞作」。

女生徒との交際がスキャンダルとなり、
都内の名門女子高を追放された元教師の波多野が主人公。
その後、田舎で塾講師をしていたが、
失踪した教え子を探すため上京してきた。
そこで、この事件に自分を追放した学校が関係しているという、
意外な事実を知った。
そして、元妻との再会。
次第に明らかになってくる真実、
波多野は巨大な黒幕との戦いを挑む・・・

一人の生徒のためにここまでやるの、っていうのが第一印象。
1991年の作品というのを差し引いても、
設定に無理がある。
文体は魅力的だが、感情移入できないのは、
こちらが歳をとったせいかもしれない。

しかしこの文庫本、売れているという。
帯のコピーの勝利か。

評価:★★

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