マリー・アントワネット(ソフィア・コッポラ監督)
シネマコンプレックスが近くにオープン、
記念イベントで、アンコールシネマと題し、
ちょっと前の映画10本を500円で上映している。
この日見たのはソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」。
スキャンダラスな王妃マリー・アントワネットが主人公。
しかし重厚な歴史映画ではない。
あえて言えば、青春映画、あるいはファッション映画か。
ポップでアヴァンギャルドな演出に驚嘆、
よくぞここまでやってくれたと。
美しいというよりかわいい衣裳やパンプス・ミュール、装飾品の数々、
ケーキやマカロンなど色とりどりのスィーツが、
マリーの心の焦燥感、無力感をよりいっそう際立たせ、
観客も感傷的になってしまう。
(もちろん全員ではないけれど、少なくともワタシは)
この斬新な映像を盛り立てるのが音楽。
80年代の“ニュー・ロマンチック・ミュージック”と呼ばれる、
ロック&ポップスを全編にちりばめている。
仮面舞踏会の場面でも使われているなんて、
驚きを通り越して爽快!
マリー役は、スパイダーマンの恋人MJを演じるキルステン・ダンスト。
どう見ても芋姉ちゃんにしか見えないこの女優を
天下のマリー・アントワネットに見立ててしまった、
ソフィア・コッポラ監督、恐るべし。
というわけで★★★★★の満点。
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Comments
ご無沙汰しております
あ、この作品、観るチャンスが無かったため
今回、是非、行きたいと思ってます
ところで、館内の感じはいかがでしたでしょうか?
座席の作りとか
すでに、何回行ったか分らないあのSCですが…
最近、どうも作りがヤワイ気がして
3Fの本屋さん、普通に立ち読みしているだけで
振動を感じますよね
だから、映画館はどうなのか少し気になるところです
Posted by: CoCo | August 19, 2007 09:59 PM
CoCoさん
ワーナーマイカルシネマズのことですね。
私がいつも利用しているTOHOシネマズよりシートが硬いですね。
これは別に構わないのですが、
イスの間のアームレストの幅がTOHOシネマズより狭い感じです。
振動とかはまったく気になりませんでした。
でも壁は薄いかも。
隣の音が漏れてましたから。
ともあれ、近くにこれ以上シネマコンプレックスはいらないので
いい映画(単館上映)をできるだけ多く上映してもらいたい
というのが私の願いです。
Posted by: るうかす | August 21, 2007 11:22 PM