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August 03, 2007

PMF オーケストラ名古屋公演

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ボレイコ指揮PMF オーケストラ
名古屋公演を聴いてきた。

この公演の魅力、まずはプログラム。
滅多に聴けない曲(特に地方では)が、ずらりと並んでいる。
そして指揮者のボレイコ。
名前は知っていたが、見るのはこの日が初めて。

振りが大きくて分かりやすそう。
このオケはアカデミー生の集まりなので
意図的だったのかもしれないが、好感が持てた。
はっきりいうと、カッコいい。
指揮者にはこういう要素も重要だ。
昨年このオケを指揮したゲルギーに比べると大人しくて
いきなりパワー全開というのでなく、
徐々に高めていくタイプか。
次回は常任を務める常設オケで聴いてみたいものだ。

前半はいきなりラフマニノフのピアノコンチェルト3番。
この若いオケ、1楽章の入りでちょっとひやりとさせられたが、
あとは安定した演奏。
特に感じたのは、ソリストのレヴェルの高さ。
トランペットやホルンの音色には、ほれぼれした。
これはその後の曲でも同じ感想。

一方、ピアノのベレゾフスキー、
これでもかというくらい弾きまくる。
爽快ではあるけれど、
ラフマニノフ3番はちょっと違うんじゃないの?
ハラハラ感はあるけれど、
デリカシーに欠ける演奏だった。
しかし、この速いテンポに、オケはよくついていったと思う。

後半、初めて聴くリャードフの2曲のあと、
いよいよメインのスクリャービン「法悦の詩」。
舞台は演奏者であふれんばかり。
パイプオルガンや鐘の音が鳴り響くラスト近くでは、
ホールが割れんばかりの大音響に。
これはすごかった。
まるでSFXの超大作映画を見ているような気にさせてくれたが、
ちょっと演奏が荒かった。
このプログラムは名古屋が初日、
その後の大阪や札幌の公演では修正され
緻密で重厚なアンサンブルが聴けたかもしれない。

●PMF オーケストラ名古屋公演
'07.7.30 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:アンドレイ・ボレイコ
演奏:PMF オーケストラ

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 (p)ボリス・ベレゾフスキー
(独奏アンコール)
ラフマニノフ:プレリュードから
(休憩)
リャードフ:キキモラ
リャードフ:魔法にかけられた湖
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」
(アンコール)
リャードフ:バーバ・ヤガー

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Comments

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Posted by: 4wd rental Australia | February 21, 2015 12:13 AM

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