鹿男あをによし/万城目学
デビュー作「鴨川ホルモー」の次は「鹿男あをによし」、
なんじゃい、それ!?
まったく意味不明なタイトル、
ユニークな万城目学の第二作を読んだ。
事情により、短期間だけ
奈良の女子高で教鞭をとることになった
主人公の「おれ」。
早速、担任のクラスで生徒たちからいじめにあう。
傷心の日々が続くなか、奈良公園で突然、鹿が話しかけてきた。
鹿は「おれ」が使命を果たさなければ、
この国は滅びてしまうという、と言うのだ・・・
前作もそうであったが、物語のテンポが良い。
そして伏線が至るところに張ってある緻密な構成も見事。
最後はウン、ウンと、納得して読み終えた。
オチも最高!
1作目を超えた大傑作。
というわけで、★★★★★
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Comments
奇想天外(と言っていい?)で、かなり面白そうですね。
こういった感じの本は読んだ事なかったかも・・・
今、読んでいる本が終わったら挑戦してみたいです。
今は、松井今朝子さんの「吉原手引草」を読んでます。
初めて(たぶん)の時代小説です。
某TV局の「週間ブック○○ュー」で紹介していて
すぐさま本屋に走りました。 (笑)
仕事に時間を取られて、すんなりと読み進まず
ページを行ったり来たりですが
なかなか面白く
自分なりにその時代を思い描きながら読んでます。
Posted by: 久美 | July 12, 2007 11:04 PM
久美さん
「吉原手引草」も
今期の直木賞候補となってますね。
私はまだ読んでいませんが。
「鹿男」や「乙女」が取ればおもしろいでしょう。
個人的には「赤朽葉家の伝説」かな。
東京創元社刊というのが弱点だけど。
Posted by: るうかす | July 13, 2007 09:40 PM