世界最速のインディアン(ロジャー・ドナルドソン監督)
今年初めに見逃した、
R.ドナルドソン監督の「世界最速のインディアン」、
近くの名画座で1週間だけ、朝一番に上映されるというので
早起きして見てきた。
バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は、
ニュージーランドの小さな町で一人暮らしをしている。
毎日、朝早くから愛車のバイク、
1920年型インディアン号のエンジンを轟かせる。
彼の夢は、米国ユタ州のボンヌヴィル塩平原で行われる大会で
スピードの世界記録に挑戦することだ。
60歳を過ぎて年金暮らし、
心臓と膀胱に持病を持つ彼には、夢のような話。
しかし、このまま夢で終わらせたくないと決心を固め、
周りからの励ましを受けながら、
インディアン号とともにユタ州へ向かう・・・
アンソニー・ホプキンスが、実在のライダーを演じたロードムービー。
米国に乗り込んでから知り合う人たち、
おカマのホテルフロントウーマン、
中古車屋のスペイン系の社長、
夜をともにする一人暮らしの老女、
皆、魅力的でいい人ばかり。
そして最後のスピードに挑戦する場面の爽快感、
実に後味のいい映画だった。
少年役のアーロン・マーフィー、
抑えた演技が実に憎い。
おじいちゃんと少年という組み合わせは、
「ニュー・シネマ・パラダイス」、
「ウォルター少年と、夏の休日」などが思い浮かぶが
どれも傑作ぞろい。
ワタシにとってはツボかもしれない。
というわけで、★★★★★
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