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July 30, 2007

かわしま川まつり

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祭りシリーズ第二弾。
地元で開催された「かわしま川まつり」。
江戸時代享保年間に始まったといわれている伝統祭事。
昔はその名前のとおり川で開催されていたが、
昭和30年代に約40年間の中断の後、
地元の国営公園内で復活した。

巻きわら船、あるいは船やまと呼ばれる豪華な山車の上に、
お囃子衆、船頭が乗って、川面を上ったり下ったりする。
何でもないようだが、この船やま、やたらでかい。
民家でいうと3階建てに匹敵する。
そこにお囃子、船頭合わせて70名余りが乗り込む。
船やまを操るのも容易ではないが、
そこが船頭の腕の見せ所なのだろう。

この流域では、昔はどこにでもあったという川まつり。
今はごくわずかしか残されていない。
まさに、川文化の象徴といえるこの祭事を堪能した。

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July 25, 2007

おがせ池夏まつり花火大会

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おがせ池夏まつりの花火大会を7月21日に見てきた。
この花火は毎年、岐阜県で最初に行われる花火大会として
有名になっている。
周囲2キロほどの小さなため池の中央から打ち上げ、
周りを山に囲まれているため、
規模が小さい割には迫力満点。
ただ、ずっと真上をながめていなければならないので首が疲れる。

今年は雨で中止かと思われた。
しかし、強行したのが幸いし、
途中で雨も上がり、涼しくて気持ちのよい花火大会となった。

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July 21, 2007

上原彩子リサイタルの前売り券

昨日は上原彩子リサイタルの前売り券発売日。
職場と同じビル内で朝9時からの発売するというので、
9時15分ごろに行ったら行列は無かった。
S、A席に分かれているが、枚数としてはほとんどS席。
で、S席4,000円を購入。

今回のプログラムは、
地味というか、マニア好みというか、
普段からクラシックを聴いていない人たちには
手強いのではないだろうか。

ベートーヴェン ピアノソナタ第5番ハ短調 
ベートーヴェン ピアノソナタ第31番変イ長調 
プロコフィエフ ピアノソナタ第7番 変ロ長調『戦争ソナタ』ほか

ベートーヴェンの31番、いわゆる作品110を
20代の上原さんがどのように演奏するのか、
とても興味深い。
プロコフィエフは彼女にぴったりかも。
まずは公演日、9月22日を待つとしよう。

地元ということで、
毎回、満席となっている上原さんのコンサート。
今回は、1,216席の会場をいっぱいにするのは難しいのでは。

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July 17, 2007

世界最速のインディアン(ロジャー・ドナルドソン監督)

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今年初めに見逃した、
R.ドナルドソン監督の「世界最速のインディアン」、
近くの名画座で1週間だけ、朝一番に上映されるというので
早起きして見てきた。

バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は、
ニュージーランドの小さな町で一人暮らしをしている。
毎日、朝早くから愛車のバイク、
1920年型インディアン号のエンジンを轟かせる。
彼の夢は、米国ユタ州のボンヌヴィル塩平原で行われる大会で
スピードの世界記録に挑戦することだ。
60歳を過ぎて年金暮らし、
心臓と膀胱に持病を持つ彼には、夢のような話。
しかし、このまま夢で終わらせたくないと決心を固め、
周りからの励ましを受けながら、
インディアン号とともにユタ州へ向かう・・・

アンソニー・ホプキンスが、実在のライダーを演じたロードムービー。
米国に乗り込んでから知り合う人たち、
おカマのホテルフロントウーマン、
中古車屋のスペイン系の社長、
夜をともにする一人暮らしの老女、
皆、魅力的でいい人ばかり。
そして最後のスピードに挑戦する場面の爽快感、
実に後味のいい映画だった。

少年役のアーロン・マーフィー、
抑えた演技が実に憎い。
おじいちゃんと少年という組み合わせは、
ニュー・シネマ・パラダイス」、
ウォルター少年と、夏の休日」などが思い浮かぶが
どれも傑作ぞろい。
ワタシにとってはツボかもしれない。

というわけで、★★★★★

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July 14, 2007

ap bank fes '07 2日目も中止

静岡県掛川市のつま恋
今日から3日間、開催されているはずの“ap bank fes '07”、
初日に続き明日、2日目も中止となった。
チケット持ってたんだけどな〜

環境問題をテーマとし、
ライブエリアのエネルギーは風力で発電された電力でまかなわれたり、
フェスで出るごみは9分別で処理されたりと、
ホンキで環境を考えた大規模なイベント。
ライブは、ミスチルの桜井和寿や、小林武史らによる
豪華な“Bank Band”が、
ゲストを迎えてジョイントし、
そして最後には、ミスチルのバンドアクトで終了。
毎年人気も高く、今年もヤフオクでは高値で落札されていた。
もちろん定価での払い戻しになるだけに
ペアで7万、8万という高値落札者には
お気の毒というほかない。

台風の進路予想を見ると、
最終日の16日は開催できるかもしれない。
この日のチケットを買っておけばよかったかなと、
ちょっぴり後悔。

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July 12, 2007

鹿男あをによし/万城目学

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デビュー作「鴨川ホルモー」の次は「鹿男あをによし」、
なんじゃい、それ!?
まったく意味不明なタイトル、
ユニークな万城目学の第二作を読んだ。

事情により、短期間だけ
奈良の女子高で教鞭をとることになった
主人公の「おれ」。
早速、担任のクラスで生徒たちからいじめにあう。
傷心の日々が続くなか、奈良公園で突然、鹿が話しかけてきた。
鹿は「おれ」が使命を果たさなければ、
この国は滅びてしまうという、と言うのだ・・・

前作もそうであったが、物語のテンポが良い。
そして伏線が至るところに張ってある緻密な構成も見事。
最後はウン、ウンと、納得して読み終えた。
オチも最高!
1作目を超えた大傑作。

というわけで、★★★★★

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July 08, 2007

ボルベール〈帰郷〉(ペドロ・アルモドバル監督)

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ペドロ・アルモドバル監督の「ボルベール〈帰郷〉」を見てきた。

マドリッドに住むライムンダ(ペネロペ・クルス)と
15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)の母娘。
ある日、ライムンダの留守中に、夫がパウラに関係を迫り、
抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。
娘のため必死に事件の隠蔽を図るライムンダのところに、
姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)から、叔母の死んだと連絡が入る。
ソーレが葬儀に参列しようと叔母の家に入ると、
4年前、火事で父とともに焼け死んだはずの
母イレネ(カルメン・マウラ)の姿が。
一方、ライムンダ姉妹の幼友達であり、
叔母の隣に住むアウグスティナ(ブランカ・ポルティージョ)は、
ヒッピーの母が失踪した理由はにライムンダの母にあると考えていた・・・

昨年のカンヌ国際映画祭で、
出演6人が全員最優秀主演女優賞を受賞した作品。
その評価のとおり、
アルモドバル監督の描く女性たちが素晴らしい。
さらに、脚本と構成、映像と音楽、
どれを取っても完ぺきな芸術作品に仕上がった。
今年一番の傑作。

見どころは多いが、
レストランの前でライムンダ役のペネロペ・クルスが、
タンゴの名曲「ボルベール」を熱唱する場面、
吹き替えとわかってはいても胸を打たれた。

というわけで、文句なしの★★★★★

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July 07, 2007

正義のミカタ〜I’m a loser〜 /本多孝好

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本多孝好、ひさびさの書き下ろし、
正義のミカタ〜I’m a loser〜 」を読んだ。

高校3年間、いじめられ続けてきた主人公の亮太、
大学に入学し初めて友達ができる。
トモイチはボクシングでインターハイ3連覇という
輝かしい成績を残している。
彼に誘われ、大学の「正義の味方研究部」に入部。
個性的な先輩たちとともに、
大学における正義の味方としての活動を始め、
大小のトラブル解決に取り組む。
そんな中二人は、
怪しげな同好会への「潜入捜査」を命じられる・・・

真夜中の五分前」で直木賞候補になり、
主にミステリーや恋愛を描いてきた著者が、
まったく違うジャンルに挑戦した意欲作。
登場するキャラクターは面白いが、
後半、正義とは何かを語り合う場面など
ちょっとくどい。
最後まで、主人公には
感情移入することができなかった。

著者の次回作に期待。

というわけで、★★★

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July 05, 2007

プレステージ(クリストファー・ノーラン監督)

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クリストファー・ノーラン監督の「プレステージ」を見てきた。

19世紀末のロンドンで繰り広げられる
2人のマジシャンの物語。
アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベイル)は
友人であり、ライバルでもある人気マジシャン。
ところが、アンジャーの妻(パイパー・ペラーボ)が、
脱出マジックのときに、事故で亡くなってしまった。
ほどけるはずの縄を結んだのはボーデンで、
意図的だったのか不注意だったのかは分からずじまい。
その後の2人は、お互いに足を引っ張り合うようになる。

やがて2人は「瞬間移動」のマジックで争うことになるが、
そっくりさんを使ったアンジャーに対し、
ボーデンの芸は完璧で、誰にもトリックが分からない・・・

ネタばれになるのでこれ以上は書かないが、
なんだそんなことっていう単純なもの。
まあ、マジックってそんなものかもしれないけど。

見終わって、ストーリーを思い出しながら
もう一度見たくなってしまった。
単純なトリックなのに、ではあの場面はどっちだったの?
なんて考えると、気になってしまう。
あ、これ以上はダメだね。

おもしろかったけれど、問題が無くもない。
最後に登場する、オカルトというか、非科学的なマシーンのこと。
これはないよ、と思う。

ただし、マイケル・ケイン
スカーレット・ヨハンソンの演技は絶品。

というわけで、★★★★

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July 02, 2007

木曽川鵜飼

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今年初めて鵜飼を見てきた。
この日は前日までの雨も上がり気温は急上昇、
朝から真夏のような天候になった。
しかし夕方になると涼しい風が吹いてきて
絶好の鵜飼日和。

観覧船に乗ると、陸上よりもさらにさわやかな川風。
鮎の塩焼きも入った弁当を食べながら
鵜飼の始まる時間を待つ。

木曽川鵜飼の特長は、目の前で見られること。
鵜が川にもぐって魚を捕る様子、
鵜匠の巧みな手縄さばきが手に取るよう。
満足度は、知名度のある長良川よりずっと高い。

仕事を含めて、今年も何度か足を運ぶ予定だ。

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July 01, 2007

名古屋フィル 第337回定期

予定していたことがキャンセルとなったので
当日券で名古屋フィルの定期を聴いてきた。
地方では滅多に聴けない、ショスタコーヴィチ交響曲第11番を、
クライツベルクが指揮するとあって期待に胸も高まる。

前プロは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、
まるでモーツァルトのようにロマンチックな隠れた名曲。
独奏はキリル・ゲルシテイン、
知らないピアニストだったが、なかなかの腕前。
本人にとっても会心の出来だったのだろう、
終演後は笑顔が漏れていた。
途切れないカーテンコールに応えアンコール。
シューベルトの「4つの即興曲」から第3番、
しっとりとしたピアノの音色が会場に響き渡った。

メインのショスタコーヴィチ交響曲第11番は、
大音量で重厚に響かせるのではなく、
きびきびとした統率の取れた演奏。
金管に多少のキズはあったものの、
クライツベルクの細かい点まで行き届いた指揮ぶりに
オケも十分応えていた。
この曲を生で聴くのは初めて。
CDでは決して聴き取れないダイナミックレンジに
体中がしびれた。

ところが、終演間際に不思議な現象が起きた。
最後の和音の直前にフライングの「ブラヴォ」と拍手、
ここまでは名古屋ではありがちなこと。
ところがここで女性の叫び声が重なった。
よく聞き取れなかったが、
その後のネット情報によると「まだ鐘がある!」らしい。

拍手はここで止み、オケと指揮者はストップモーションのまま。
数十秒、沈黙が続いた。
指揮者が棒を下ろし、オケが楽な姿勢に戻ると
やっとここで大きな拍手。
叫び声は、観客からなのか、
あるいは団員(なわけないと思うが)からなのか。
まだ鐘がある、という叫び声も正確ではない。
あの瞬間に演奏は終っているのだから。

実はこの日、ベートーヴェンの1、2楽章間、
女性のヒールの音が響き、さらには携帯の着信音が鳴って、
指揮者や団員が客席をにらめつける一幕も。
名古屋ってまだまだこんな場面に出くわすんだよね、
残念で恥ずかしいことだけど。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第337回定期
'07.6.23 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:ヤコフ・クライツベルク
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37  キリル・ゲルシテイン(Pf)
(アンコール)
シューベルト:4つの即興曲 D899から第3番変ト長調
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番ト短調 op.103 《1905年》

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