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June 11, 2007

街の灯(C.チャップリン監督)オーケストラ Live Cinema

Chap_1

映画「街の灯」が生オケ付きで上映されるというので
多治見まで見に行った。

街の灯はいわずと知れた、チャップリンの不朽の名作。
私も高校時代にスクリーンで見て以来、
オールタイムベスト10を聞かれたら
必ず上位に挙げているほどのお気に入り作品。
たぶん、一番泣ける映画だと思う。
泣けるというのは、感動と笑いの両面で。

1930年代の不況の中、
浮浪者が街角で花を売る美しい娘に出会った。
娘は盲目であったが、金さえあれば手術が受けられるという。
金策に走り回る浮浪者、
一攫千金を夢見て、ボクシングにも挑戦する・・・

ボクシング場面は笑えて、笑えて、涙が止まらない。
そして映画史上に残るエンディングにも、これまた涙。

さて、生オケ付きの上映会ということで、
大きなスクリーンの前、いわゆるオケピットに位置に
京都市交響楽団が入っていた。
効果音を担当する打楽器は
ピット内でなく舞台の両袖に陣取り、
指揮者というより、映像を見ながら演奏していたように思う。

生演奏は大迫力で最初、違和感を感じたが
次第に慣れてきて、スクリーンの中に引き込まれていった。
それよりも感動的だったのは、
パーカッション群による生の効果音。
ピストルの発射音、ボクシングのゴング、ピアノの音色、
その他さまざまな擬音など臨場感あふれる演奏で、
70年以上も前の白黒無声映画に新しい生命を注ぎ込んだ。

斉藤一郎指揮京都市交響楽団によるこの企画、
すでに3本が上映されたらしい。
キッド」「モダンタイムス」そしてこの「街の灯」、
今後も続くのなら、他の作品もぜひ見てみたい。

●喜劇王チャプリン 没30年記念事業
 「街の灯」オーケストラ Live Cinema
'07.6.9 多治見市文化会館大ホール

指揮:斉藤一郎
演奏:京都市交響楽団

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