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May 13, 2007

伊勢木綿

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Ise003

昨日、ある学会の物販コーナーで
偶然目にした伊勢木綿(いせ・もめん)。
250年の伝統を誇る工芸品だが、
今は生産者が1軒だけになってしまったと、
生産を続けている会社の社長から説明を聞いた。

色柄はどれも落ち着いており、
よく見ると意外に斬新なデザインで、
とても心を引かれた。
反物ごと買いたかったが、
使い道も決まらないうちからどうかと思い、
まずは手頃な手ぬぐいを買った。

数字が配置された、いたってシンプルなもの。
京都の“SOU・SOU”というデザイン事務所が
伊勢木綿を使った製品を扱っており、
手ぬぐいも、ここのデザインによるものらしい。

ウェブで“SOU・SOU”を調べてみると、
代表がこう日記に書いていた。

「今動く機械をフル稼働させても
一日で20反(浴衣でいうと20着)くらいしか織ることが出来ません。
もし、全国的に火が点けば
『伊勢木綿の浴衣反物3年待ち』なんていう
エルメスのバーキンみたいになってしまう日が来るかもしれません。
いや、来ます、近いうちに。」

まったくの同感。
このトラッドな色柄が注目されるときが、
いつか来るに違いないと信じている。
まずは私も、伊勢木綿で着物を作りたいなと思う、
もう少し歳を取ったら、だけど。

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Comments

ほんと、素敵ですね。私も着物が作りたいです。同じ伊勢つながりで「伊勢型紙」もチェックしてみて下さい。これも伝統工芸です。こういった伝統産業は後継者がいなかったりするようですが、守って行きたいものの一つですね。るうかすさん、紹介ありがとうございました。大変、興味を持ちました。

Posted by: ばーなん | May 15, 2007 07:27 PM

ばーなんさん

こういった工芸品を守っていくのは、
単に歴史があるから、伝統があるからというのでなく、
いいものであるから、
特に消費者にとって魅力的なものであるからというのが
その条件だと思います。
その点でいうと、伊勢木綿は保存していくのにふさわしい
すばらしい商品です。
機会があったら、ぜひ手に取ってみてください。

Posted by: るうかす | May 16, 2007 11:33 PM

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» 伊勢木綿 といえば [伊勢木綿?]
こんなのもありますね。 [Read More]

Tracked on June 09, 2007 11:23 PM

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