チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィル
チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の
名古屋公演を聴いてきた。
この組み合わせを聴くのは2回目、
前回は3年前、東京文化会館でのオペラ「カルメン」だったので
オーケストラ公演としては初めてとなる。
まずはラヴェルの「マ・メール・ロア」、
金管はホルン2本のみの編成だが、
打楽器はティンパニーやシンバルから、
シロフォン、グロッケンシュピール、チェレスタなどが使われ
実に鮮やかな音色が楽しめた。
ラヴェルの管弦楽曲としては一般的に地味で、
今までに聴き込んでいなかったので、とても新鮮に感じた。
終曲、次第にクレッシェンドしていく
壮大なクライマックスは鳥肌もん。
オケは弦楽の透明感あふれる音色が印象的。
2本のホルンも大健闘。
休憩後の幻想交響曲。
ミョンフンの幻想は
2000年にフランス国立管弦楽団(国立放送フィルとは別団体)との
来日公演で聴いて以来となる。
聴き逃したが、フィルハーモニア管弦楽団との初来日公演も
メインは幻想だったはず。
その後、東京フィル定期でも振っているので
マエストロにとっては余程気に入った曲であり、
十八番なのであろう。
この日も1楽章から快調。
前半のラヴェルとはうってかわり、
ドイツのオケのように重厚な音を聴かせてくれた。
特に金管群と打楽器群、
多少アンサンブルが乱れるくらい何のその、
迫力ある音色は会場内を震わせた。
そしてエンディングは、予想どおりの圧倒的な音量で観客を圧倒した。
ミョンフンのテンポの取り方、オケの引き寄せ方は相変わらずうまい。
オケのメンバーもマエストロに全幅の信頼を置いていることが
演奏の節々からよくわかる。
オケと指揮者の良好な関係をこれからも続けてほしいものだ。
アンコールは、全速力のカルメン、
ミョンフンのアンコールピースはそれほど多くない。
この曲も幾度となく聴いてきたが、
いつも会場は興奮の渦。
この日も例外ではなかった。
また、ミョンフンのファン、増えただろうな。
でも、でも、
10年以上も前からのファンだからこそ書きたいと思うが、
昔ほどわくわくさせられることはなくなった。
ワタシにとって、ミョンフンの頂点は
2回目のLSOとの来日と、
東京フィルとのベートーヴェンチクルス。
特に前者のマーラー1番とドヴォ8、
あの奇跡の演奏は、今でも忘れられない。
●チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
'07.5.11 愛知県芸術劇場コンサートホール
ラヴェル作曲/マ・メール・ロア
(休憩)
ベルリオーズ作曲/幻想交響曲
(アンコール)
ビゼー/カルメン前奏曲
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Comments
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Posted by: database interview questions for experienced | July 04, 2014 07:42 AM