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May 17, 2007

千夜千曲〈35〉Southern Lady/Joe Cocker

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ジョー・コッカー(Joe Cocker)の名前を聞いて思い浮かぶ曲、
若い世代(といっても30代以降)なら
ジェニファー・ウォーンズとデュエットした
映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌
“Up Where We Belong”だろうか。
もちろんこの曲も捨て難いが、
1曲選ぶというなら“Southern Lady”。

この曲が含まれるアルバム“Luxury You Can Afford”(邦題は「青い影」)は
ニューオリンズの大御所アラン・トゥーサンをプロデュースに迎え、
スタッフの面々、それにドクター・ジョンや
今は亡きダニー・ハザウェイらが
ゲストとして名を連ねる豪華なアルバム。
当時AORの静かなブームの中で
ジョーが再起を賭けた1枚だった。
実際に売れたのかどうかはわからないが、
名曲ぞろいで、かつ、バックの演奏のセンスの良さもあって
当時、一番聴いていたアルバムだった。

中でも“Southern Lady”でシャウトするジョー・コッカーは
とにかくかっこ良かった。
髭もじゃでルックスは決して良くなくというか、はっきり言って汚い、
しかも麻薬中毒の過去があるというおっさんなのに、
ひとたびマイクを握ると、聴き手をこんなにも痺れさせる。
たまりません、絶対におすすめする1枚。
だけど今は国内盤、廃止らしい。

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