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April 15, 2007

エディタ・グルベローヴァ オペラ・アリアの夕べ

070410c


グルベローヴァのソプラノ・リサイタルを聴いてきた。
今回はピアノではなく、オーケストラをバックに名曲の数々を熱唱。
60歳を過ぎて声の衰えを心配していたが
まったくの杞憂に終った。
圧倒的な歌唱力と表現力に
会場は1曲終わるごとに熱狂の渦となった。

結局、彼女が歌ったのはメインプログラムで4曲、
アンコールを含めてもたった6曲。
しかしだれもが十分満足して帰路についたのではないだろうか。

1曲選ぶのなら、
アンコールのドニゼッティ「シャモニーのリンダ」。
美しい歌声と最高技術のコロラトゥーラに酔いしれた。

名古屋フィルは期待以上の好演、
特にドニゼッティの「ロベルト・デヴリュー」序曲では、
指揮のF.ハイダーがあおる、あおる、
それについていったオケも立派だった。
ハイダー氏、グルベローヴァの若い夫というだけでなく、
指揮者としてもなかなか見どころがある。

共演のバリトン、イヴァン・パレイはどうでもいい存在。
時間調整ではあろうが、
もうちょっとましな歌手、呼べなかったのだろうか。

●エディタ・グルベローヴァ オペラ・アリアの夕べ
'07.4.10 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:フリードリッヒ・ハイダー
バリトン:イヴァン・パレイ
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団

W.A.モーツァルト/
歌劇「劇場支配人」序曲 (オーケストラ)
歌劇「後宮からの逃走」より“あらゆる苦しみが”(グルベローヴァ)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より“窓辺にいでよ”(パレイ)
ドニゼッティ/
歌劇「ロベルト・デヴリュー」序曲 (オーケストラ)
歌劇「ランメルモールのルチア」より 狂乱の場“苦しい涙を流せ”(グルベローヴァ)
(休憩)
ベッリーニ/
歌劇「ノルマ」より 序曲 (オーケストラ)
歌劇「ノルマ」より“清らかな女神よ”(グルベローヴァ)
フェラーリ/
歌劇「4人の田舎娘」より 序曲と間奏曲  (オーケストラ)
歌劇「スザンナの秘密」より 間奏曲と序曲 (オーケストラ)
ドニゼッティ/
歌劇「ドン・パスクァーレ」より“天使のように美しい”(パレイ)
ベッリーニ/
歌劇「テンダのベアトリーチェ」より “もし私に墓をたてることが許されても”(グルベローヴァ)
(アンコール)
ドニゼッティ/
歌劇「シャモニーのリンダ」より “ああ、あまりにも遅すぎた~私の心の光”
J・シュトラウスⅡ/
喜歌劇「こうもり」より “田舎娘に扮するときは”

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Comments

私も聴きに行きましたよ。彼女はやはり別格ですね。もっと良い席で聴けばよかった・・・でも、D席は早々と完売だったのに、人は座っていなかったなぁ~。不思議。
でも、すごくがっかりしたのは歌とフルートのかけあいの時、隣の女性の携帯電話がかばんの中でブルブル・・・隣の私にははっきりと聞こえました(私は耳が利く方だとは思いますが)しかも曲が終わった途端、携帯電話を開いて見ていました。その女性は休憩時間に仲間と話していた内容からすると声楽を専攻している音大生のようでした。だからなおさらがっかりです。彼女が電源OFFを「うっかり忘れていた」ことを願うばかりです。ほんとこの事は残念でした。
でも、今まで聴いた中でダントツ一番の歌姫でした!

Posted by: ばーなん | April 16, 2007 10:24 AM

ばーなんさん

この日は満席になるかと思ってたのですが
8割くらいの入りでした。
完売のD席に人が座ってないのは
たぶん、空いているS、A席に移動したからでしょうね。

フルートとの掛け合いということは、
ルチアのアリアのときでしょうか。
携帯はバイブになっていても、コンサート会場ではとても響きます。
あの会場は、docomoだと圏外になるはずなのですが・・・

ともあれ、グルベローヴァと同世代に生きることのできた幸せを
噛み締めています。
来日のときには、聴き逃さないようにしなければ。

Posted by: るうかす | April 17, 2007 12:27 AM

小心者の私は、近くの空いている席に移動したいと思いつつも、出来ないでいました。そーです。ルチアの時ですね。
るうかすさん、ぐちってごめんなさいね。でも、ほんと彼女の歌声を聴けて幸せを感じました。魂が洗われました。鳥肌が立ちました。私もまた聴きたいので、チェックしますが、るうかすさんも情報をGETしたら教えて下さいね(笑)

Posted by: ばーなん | April 17, 2007 10:09 AM

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