
「ウィーン・グランド・コンサート」と題した、
トヨタ・マスタープレイヤーズ,ウィーンのコンサートを聴いてきた。
随分前の公演だが、
データとして残しておきたいので、ここに記しておく。
トヨタ自動車は毎年、企業メセナの一環として
ウィーン・フィルのメンバーを中心に特別編成したオーケストラ
「トヨタ・マスタープレイヤーズ,ウィーン」による
コンサートツアーを実施している。
今年はソリストを迎えてのベートーヴェン「第9」がメイン。
とにかく豪華なコンサート。
プログラムは第九1曲でもおかしくないのに、
前半に、オペラの序曲やアリアを7曲、
さらにはアンコールも1曲、
途中の休憩を入れ第九という、
2時間半余りの長いコンサートになった。
お得ではあるが、オケや歌手には負担が大きかったのでは。
指揮は佐渡裕。
ワタシ今まで、この指揮者とはどうも相性が良くない。
これは、という演奏に巡りあっていない。
直前は2年半前の、兵庫芸術文化センター管弦楽団の第九。
新たに編成したオケを率いての初の公演とあって
ずいぶん大雑把という印象だった。
で、今回、1、2、3楽章は
これまでの印象とそれほど変わらなかったが
4楽章、途中のマーチ、フーガのあたり、
そしてコーダに突入してからの高揚感、
意外にいいじゃん、見直した。
「第九」をマスタープレイヤーズと共演した名古屋フィル、
このところ、めきめき力をつけているなと実感。
藤原歌劇団合唱部は安定した歌唱力。
ソリスト4人は、特筆すべきことはなし。
●トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン
'07.4.7 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮:佐渡裕
ソプラノ:中嶋彰子
メゾ・ソプラノ:ナディア・クラスティーヴァ
テノール:佐野成宏
バリトン:ギールト・スミッツ
合唱:藤原歌劇団合唱部
演奏:トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン&名古屋フィルハーモニー交響楽団
J.シュトラウスⅡ世/ジプシー男爵の入場行進曲
モーツァルト/歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588より序曲、
モーツァルト/歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588より“恋人の息吹は”
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」K.492より“とうとう嬉しい時が来た”
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」K.492より“恋とはどんなものかしら”
モーツァルト/歌劇「魔笛」K.620より“私は鳥刺し”
ベッリーニ/歌劇「ノルマ」より“聞きたまえ、ノルマよ”
(休憩)
ベートーヴェン/交響曲 第9番ニ短調
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