夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦
森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を読んだ。
タイトルの語呂の良さと、装丁のイラストが気に入って手にした1冊
「キュートでポップな片想いストーリー」(出版社)とは、よくぞ言った。
愛すべきファンタジー恋愛小説。
主人公である先輩は、黒髪のかわいい後輩にぞっこん。
時にストーカーのごとく後をつけ回す。
お酒を求めて夜の木屋町、先斗町あたりを歩き回るうちに
彼女が知り合うのは、鯉の養殖の実業家や、
空中遊泳のできる大学生、
はたまた、3階建ての電車で夜の街に繰り出す老人というように、
実に個性的な人物ばかり。
初夏に始まった物語が、夏の古本市、秋の大学祭、
そしていつの間にか、風邪が猛威を振るう年の瀬と
季節が移り変わっていく。
春が近くなり、絵に描いたようなハッピーエンドが。
読後感も最高で、5段階評価は★★★★☆
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Comments
以前読んだ作品がイマイチだったので、買おうかどうしようか迷っていた本です。
るうかすさんの評価が★4つなら読んでみる価値ありですね。
Posted by: kubori | March 27, 2007 10:02 PM
kuboriさん
この作家は文体が個性的なので
評価が分かれるかも。
私は好きですが、kuboriさんにはどうかな。
Posted by: るうかす | March 28, 2007 09:59 PM