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横山秀夫の「臨場」を読んだ。
県警の検死官・倉石義男、 破天荒な性格で、 上司に楯つきながらも部下の面倒見はよく、 信奉者も少なくない。 その倉石がかかわった事件の連作短編集。
どの作品もミステリーの要素が盛り込まれてはいるが 物語性が強く、短編小説としても読み応えがある。 特に印象的だったのは「餞」。 定年退職を間近にした刑事部長を主人公に、 女子大生扼殺事件や老婆の死亡事故をからめ、 刑事部長の過去をひも解いていく、 ドラマチックで叙情的な傑作。
ほかの7編もハズレがなく、 じっくりと味わって読みたい作品ばかりだ。
というわけで、5段階評価は★★★★☆
February 05, 2007 in 書籍・雑誌 | Permalink
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