中島京子の「TOUR1989」を読んだ。
この作家の作品は初めて。
実は、「漢方小説」の作家、中島たい子の
新作かと思って手にしたのだが、
1字違いの別人だった。
4つの短編集で、
いずれもバブル末期の1989年、
香港へのツアーで行方が分からなくなった青年をめぐる物語。
青年が片思いをしていた女性、ツアーに参加した男性、
ツアー添乗員、ツアーに関心を持つノンフィクションライターが
さまざまな形で青年と交錯するが、
15年の年月を経ており、なかなか真相は分からない。
明解なエンディングを期待していたが、
結局最後までつかみどころがなかった。
というわけで、評価は★★★
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