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December 26, 2006

東京バンドワゴン/小路幸也

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小路幸也の「東京バンドワゴン」を読んだ。

明治十八年創業の東京下町にある古本屋
「東京バンドワゴン」を舞台にした、
四世代家族、堀田家を取り巻く人情ドラマ。

しかし個性的な家族だ。
世帯主が勘一、この古本屋の三代目店主、
その一人息子が伝説のロッカー我南人、
我南人の長女で未婚の母・藍子、
同じく長男で店を手伝っている紺、
同じく次男、実は我南人の愛人の子・青、
紺の妻で元スチュワーデス・亜美、
そして、藍子の子・花陽、紺と亜美の子・研人。
さらに、物語の語り手が、勘一の妻サチ。
既に亡くなって、幽霊としての登場だ。

物語は春夏秋冬の4章からなり、
それぞれに近所の人たち、友達などが加わって、
ちょっと不思議な出来事が起きたり、
それに人情話が加わったりと、
ドタバタ的な展開がツボにはまった。

おもしろくて、少しほろっとして、
2時間ドラマを4本見たような気分になる。
昭和の時代のホームドラマへのオマージュであろうか。
今は亡き、久世光彦のドラマが大好きなワタシには
たまならい作品。

というわけで、評価は★★★★★

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