サミュエル・ウォン指揮名古屋フィル定期演奏会
名古屋フィルの定期演奏会を聴いてきた。
今シーズンから、定期の日程が金、土曜日となったので
以前よりは聴きやすくなったのだが
やはり思うように時間が取れない。
今回は2年前「アジア21世紀オーケストラ」で、
鮮烈な印象を与えてくれた
サミュエル・ウォンが指揮するとあって期待は大。
1曲目はアレクシーナ・ルイの「鳴り響く大地」。
6分ほどの小曲だが、金管が気持ち良い。
日本初演とのこと。
チャイコフスキーのコンチェルトは、
最初、島田真千子が緊張気味だったのだろうか、
不安定な部分があった。
しかし、ウォンがうまくコントロールし
何とか持ちこたえた。
2楽章からは、だんだん安定し、
終楽章は島田もふっきれたようで、
こちらも手に汗握る熱演となった。
休憩後のドヴォルザーク、生で聴くのは初めて。
この日の名古屋フィルは、
スケールの大きな演奏を聴かせてくれた。
今までCDでしか聴いたことがなく、
8番、9番に隠れた地味な曲と思っていたのだが、
印象が大きく変わった。
マエストロ、ウォンはクールな顔つきなのに
その演奏からは、前回のアジア21世紀オーケストラよりも
ずっと熱いものを感じた。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第330回定期演奏会
'06.11.23 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮:サミュエル・ウォン
アレクシーナ・ルイ/鳴り響く大地〈日本初演〉
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 島田真千子(vn)
(アンコール)
J.S.バッハ/無伴奏パルティータ3番からガボット&メヌエット
(休憩)
ドヴォルザーク/交響曲第7番ニ短調 作品70, B.141
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Comments
るうかすさん、初めまして!私もこの演奏会に行きましたよ。私は演奏会に行っても、感じたことを言葉でうまく表現できないのでもどかしいのです。それが目下の悩み?です。
「鳴り響く大地」は私も金管が気持ち良かったな~と思いました。ピッコロトランペットが曲の良さを際立たせていたように思いました。以前、どこかで「ピッコロトランペットは大きな音が出しにくい」と聞いた事があるので、藤島氏の底力のある見事な演奏に感服致しました。
私はクラッシック初心者の域を脱出できていないのですが、ちょくちょくお邪魔させてもらいますね。
Posted by: ばーなん | November 28, 2006 01:36 PM
ばーなんさん、ご訪問ありがとうございます。
初めて聴く曲は、どんなんだろうとわくわくしますね。
「鳴り響く〜」は時間も短くて、かつ派手で、
コンサートのアペリティフにぴったりという感じの曲。
私も気に入りました。
名フィルの金管には今まで何度も失望していますが
このところ、めきめき力を付けてきているような気がします。
この夜もほとんどキズなしの演奏でした。
安心して見られるようになりましたね。
12月の定期はブルックナー、
金管が主役ですから、期待しましょう。
Posted by: るうかす | November 29, 2006 12:33 AM