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November 24, 2006

陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎

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伊坂幸太郎の「陽気なギャングの日常と襲撃」を読んだ。
シリーズの第2弾で、
1作目の「陽気なギャングが地球を回す」で活躍した
成瀬、響野、雪子、久遠という愉快な4人のギャングが再登場する。

相変わらず構成が巧み。
第1章は4人をそれぞれに配置した短編集で、
読むごとに話がリンクしていくのが爽快。
第2章からは、第1章をふまえて話がどんどん展開していく。
そして読み終えると全体がひとつの物語になっているという
いわばオムニバス形式。

登場人物の軽妙洒脱な会話と、物語の展開の面白さが
伊坂ワールドと呼ぶならば、
この作品は後者に少々不満が残る。
まあそれでも、娯楽小説と割り切ってしまえば
それなりに楽しい。

というわけで、満点という訳にはいかず★★★★

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