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October 29, 2006

金沢 その2

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今回の金沢は21世紀美術館が目的だったため
ほかの観光スポットの下調べをまったくしてなかった。
ふと思いついて、金沢大学出身のHくんにメール、
どこか見ておくといいところはないのと聞いたら
返ってきたのが「ひがし茶屋町」と「尾山神社」。

ひがし茶屋町は、町並みが線でなく面で残っている。
その名のとおり、江戸時代はお茶屋が集まっていたらしい。
石畳の道を歩いて行くと、
町家を利用したお店が軒を連ねている。
疲れたのでお茶を飲む店を探していたら、
偶然見つけたのが「茶房ゴーシュ」。
エッチング風のイラストが描かれたメニュー、
改造は最小限に、昔の雰囲気をそのまま残した2階のギャラリー、
オーナーのセンスの良さがディテールにあらわれていた。

次に訪れた尾山神社の見どころは「神門」、
国指定重要文化財に指定されている。
純和風ではもちろんない、
では洋風かというとちょっと違う、
もし見かけるとしたら東南アジアかあるいは竜宮城か、
何とも表現しようのない造り。
寺院ならともかく神社でこの門は、
ユニークというだけでなく、異様なオーラを感じる。
夜はライトアップされ幻想的な雰囲気を醸し出していた。

Hくんの言葉どおり、
金沢を訪れる際に立ち寄りたいスポットとして
おすすめしたい。

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October 28, 2006

金沢21世紀美術館

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金沢に行ってきた。
この小京都を訪れるのは5年ぶり。
前回は石川県立音楽堂のこけら落とし公演、
サイモン・ラトル指揮ウィーンフィルを聴きに行ったので
街はほとんど見ていない。
のんびりと観光するのは何十年ぶりだろうか。

今回は1泊2日の旅で、
目的は金沢21世紀美術館
2日かけてじっくり見て回った。

噂に違わぬおもしろさ。
何度も足を運ぶ人がいるというのもよくわかる。
行楽シーズンで、イベント開催中とはいえ
入場券を購入するのに、行列をつくらなければならないほどの人気だった。

ワタシの一番のお気に入りは
ジェームス・タレルの“Blue Planet Sky”
壁に沿ったベンチに座り天井を見上げると
四角い開口部から空がのぞくというもの。
2日目は快晴でときどき真っ白な雲が横切っていた。
1日目は悪天候で雨が落ちてきていた。
(写真上2枚)

レアンドロ・エルリッヒの“スイミング・プール”もおもしろい。
何でもないプール、でもよく見ると水面下に人の姿。
実はこのプール、下に部屋があり
そこにいる人が映っているのだ。
下からプールを見上げると、水を通して天空がのぞける。
(写真3枚目)

ほかにも、これがアート?って思うようなものもたくさんあって、
小さな子でもきっと楽しめる。
現代アートの敷居を低くする工夫が随所にあらわれていて
そこがこの美術館の魅力なのだと感じた。

美術館の設計は、妹島和世西沢立衛SANNA
地下1階、地上1階建て、
円形でどこが正面か分からないようなユニークな造り。
まるで迷路のようだが、総ガラス張りのため見通しがよく、閉塞感がない。
SANAAはこの建築で、
ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展の
最高賞「金獅子賞」を受賞している。

追伸
奈良美智デザインの犬の着ぐるみを着ながら館内を回る
「パップ・パトロール」は、
残念ながら小学生のみ。
大人向けにも開放してほしいな。
(一番下の写真)

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October 27, 2006

ハーゲン四重奏団 岐阜公演

1カ月前のことになるが、
「ハーゲン弦楽四重奏団」の岐阜公演を聴いてきた。
彼らのCDは何枚も持っているが生は初めて。
どんな演奏を聴かせてくれるのだろう、
胸を躍らせて会場のサラマンカホールへ出掛けた。

プログラムは、オール・モーツァルトで、
一般的には地味目かもしれないが、
大好きなK.465「不協和音」が入っているので期待も高まる。

さてその感想は・・・
ちょっと荒っぽい1stヴァイオリンが、
ぐいぐいと他の3人を引っ張っているという印象。
動の1stヴァイオリンに対し、
静の2nd、ヴィオラ、チェロとったところか。
とはいえ4人のアンサンブルになるとこれが絶妙で、
何よりも聴いていて飽きない。

席は前から4列目の真正面。
ほぼかぶりつきの状態だった。
驚きや新鮮さに満ちあふれた名演奏、
室内楽っていいなと、やっとこの歳になって分かってきた。
この4人に感謝。

●ハーゲン四重奏団コンサート
 '06.9.30 15:00~ サラマンカホール(岐阜市)
・モーツァルト/弦楽四重奏曲第18番イ長調 K.464
・モーツァルト/弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465 《不協和音》
・モーツァルト/弦楽四重奏曲第23番へ長調 K.590 《プロシャ王第3番》
(アンコール)
・モーツァルト/弦楽四重奏曲第15番二短調 K.421 第3楽章

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October 26, 2006

携帯を・・・

昨日の朝、食事をしていると外の洗濯機からゴトゴトと異音が。
「何だろう、壊れたのかな」
妻が見に行った。
手を伸ばして握ったものは、何と携帯電話。
しかもワタシの。

パジャマのポケットに入ってたのが
一緒に洗濯機に投げ込まれてしまったらしい。
すぐにバッテリーを外し、
出勤後、近くのドコモショップに持って行った。
「まずは自然乾燥させてください。
その後電源を入れると、まれにデータが残っている場合があります。
どちらにしてももう使えないので新しいものを購入ください」

SO903iを買うつもりだったが、発売は11月以降。
あきらめて現在手に入る機種のなかから
悩みに悩んでP702iDにした。
シンプルなデザインが好きなので
それほど選択肢は多くなかった。

前はソニー・エリクソン、今回はパナソニックということで
使い方が全然違う。
メールを送るにせよ、設定を変更するにせよ、
スムーズに操作できず、ストレスがたまる一方だ。

結局、前の携帯は、バッテリーを装着してもうんともすんとも言わない。
どうやら死んでしまったみたい。
住所録のデータは、幸運なことに
メモリースティック・デュオの中に残っていた。
ただしこのところ更新していなかったので
データは今年4月時点のもの。
この半年間に登録したデータは入っていないので
不便なこともある。
まあ9割方、残っていたので、よしとしよう。

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October 25, 2006

つるが観光物産フェア

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福井県敦賀市で開催された「つるが観光物産フェア」に行ってきた。
北は北海道小樽市から、南は鹿児島県薩摩川内市まで
敦賀市の姉妹都市や友好都市、あるいは近隣の市町が一堂に集まり、
それぞれの特産品を販売したり、観光PRをしていたりした。

ふぐ鍋のふるまいは大変な人気で、
11時からの配布なのに、早朝8時から並んでいた人がいると聞いた。
恐るべし無料のふるまい、驚いた。

ほかにも、新鮮な海産物などの競り市とか、
特産品が当たるビンゴ大会とか、いろいろな催しが目白押しで、
1日楽しめるイベントだった。

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October 22, 2006

フラガール(李相日監督)

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「ゆれる」の翌日に、これまた話題の
「フラガール」を見てきた。

歴史のある炭坑が、閉山の危機に直面していた。
会社は起死回生のプロジェクトとして
吉本部長(岸部一徳)を中心に
「ハワイアン・センター」を建設しようとする。
そしてそこで踊るダンサーを募集したところ
応募してきたのが紀美子(蒼井優)、早苗(徳永えり)、小百合(山崎静代)たち。

フラダンスの先生は、東京から呼ばれた
平山まどか(松雪泰子)だった。
厳しい指導のもと、彼女たちは懸命に練習する。
しかし、紀美子の母(富司純子)をはじめ、兄(豊川悦司)、早苗の父(高橋克実)など
周りのほとんどがこのプロジェクトに反対。
さらには予期せぬ出来事も起こる・・・

女の子が逆境の中をふんばり成功を収めるというストーリーは
このところ日本映画でよく見られるパターン。
そして、どれもそこそこヒットしている。
笑いあり、涙あり、
それは悪いことではないのだけど、
そろそろ食傷気味になってきた。

さらに、この映画では「殴る」場面が何度も登場する。
これは生理的にダメ、ゴメン・・・

というわけで、5段階評価は★★★

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October 21, 2006

ゆれる(西川美和監督)

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ちまたで話題になっている「ゆれる」を見てきた。
絶句、映画館が明るくなってからも、
しばらくは席を立てなかった。

母の一周忌で帰京した猛(オダギリジョー)は、
田舎町で家業を継ぐ兄の稔(香川照之)と
幼なじみの智恵子(真木よう子)の3人で
近くの渓谷へ遊びに行った。
だが、渓谷にかかったつり橋から
智恵子が落下してしまう。
その時、そばにいてもみ合っていたのは稔だった。
裁判が始まった。
事故だったのかそれとも事件か、
疑念と現実が2人を揺さぶる・・・

香川の演技は神がかっている。
昔、性格俳優という言葉があったが、まさしく彼がそう。
人間の心の奥底までをしっかり表現できる演技力には脱帽。
そしてオダギリジョー、真木はもちろんのこと、
父の伊武雅人、裁判長の田口トモロヲ、叔父の 蟹江敬三など
個性的な役者が、存在感のある演技を見せてくれた。

まだ2作目で30歳そこそこの西川美和監督、次回作が楽しみ。

というわけで、5段階評価は★★★★★
日本映画では今年一番の作品。

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October 20, 2006

Heuga BAR

旧知の10人で「えんとこ」へ。
帰り道に見つけた新しいお店が“Heuga Bar”、
これで「ひゅーが」と読む。
命名はオーナーが宮崎県日向市出身のためらしい。
10月13日にオープンしたばかりだという。

地下1階の店に降りる階段から、
中の様子が見えるという構造は刺激的。
内装はモダンで居心地は悪くない。
今日はカクテルを1杯飲んだだけで帰ったが
1ショットで1,250円という価格はうれしい。
宴席の帰り、落ち着いて飲もうというときにおすすめ。

●Heuga BAR
 岐阜市金宝町1-15 CUTビルB1F
Tel:058-264-7875

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October 19, 2006

初恋温泉/吉田修一

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吉田修一の「初恋温泉」を読んだ。
熱海、青荷、祇園畑中、那須、阿蘇黒川の
実在する5つの温泉宿を舞台ににした連作短篇集。
登場する男女は、離婚寸前の夫婦、不倫のカップル、高校生同士とさまざま、
いかにもありそうな話ばかりで、
まるでノンフィクションを読んでいるような気分になった。

温泉好きの著者は、実際に宿泊して、
「この旅館ならどんなカップルが泊まりに来るだろう」と
想像を膨らませながら書いたという。

どの作品も結論が出ていない。
それを物足りないと感じる読者がいるかも。
じれったさの残るエンディングも悪くない。

5編のうちワタシのお気に入りは、
17歳の高校生カップルが黒川温泉に行く「純情温泉」は
ほろ苦さを感じさせる傑作だ。

というわけで、5段階評価は★★★★★

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October 17, 2006

ありがとうございます 30,000アクセス

たぶん昨日、30,000 アクセスに達したみたい。
備忘録がわりに書き始めて約2年半、
今では毎日、200人あまりにご訪問いただいている。
まずは感謝、ありがとうございます。
これからもぼつぼつ書いていきます。
どうか見守ってやってください。

あっ、カウンターは、
画面右下にひっそりと取り付けてあるので・・・

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October 16, 2006

片想い/東野圭吾

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東野圭吾の「片想い」を読んだ。
ジェンダーフリーと友情を描いた長編推理小説。
旅行に携行し、往復のバスの中で一気に読み終えた。

主人公の哲郎は大学時代アメフトのクォーターバック、
同じ部のマネージャー理沙子と結婚し、現在はスポーツライター。
かつてのアメフト部員は今もつながりがあり、
年に一度、同窓会で集まっている。
その帰り道に偶然、部のもう一人のマネージャー美月と再開した。
10年ぶりに会った美月から、ふたつのことを告白された。
ひとつは「性同一性障害」であること、
もうひとつは殺人を犯して追われていること。
突然の告白に驚いた哲郎と理沙子であったが、
美月のことを理解し、匿まうことになった。

この後、思わぬ展開をする。
さらには昔のチームメイトである中尾や
新聞記者の早田らもかかわってきて
人間模様が複雑に絡み合う。

人間が存在することの本質をテーマにした著者の手腕はお見事。
「性同一性障害という病気は存在しない」というせりふなど
非常に重く感じる言葉が幾度も登場する。
トランスジェンダーに無関心であったワタシは
この本からたくさんのものを得ることが出来た。
もちろんミステリーとしても一級品。

というわけで、5段階評価は★★★★★

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October 15, 2006

麻麻(ラーメン)

麻麻と書いて「まあま」と読む。
瑞穂市にあるラーメン店。
瑞穂市、北方町あたりは飲食店が立ち並んでいるが
ワタシの住んでいるところからはちょっと遠い。
この距離だと、名古屋方面に行ってしまう。
というわけで、ここのラーメン食べたいと思いながら、
うん十年が過ぎてしまった。

さて、この日はしょうゆ味を頼んだ。
コクのある甘みは鶏ガラか。
どちらかというと淡白な味が好きなワタシだが、
これはうまいと思った。
麺は細めでスープとの相性もいい。
チャーシュー、メンマ、煮玉子どれも申し分なし。
海苔ものっていて見た目も大満足。

ずっと通い続けている同行者は、
味にムラがあるのが残念、とのこと。
心の揺らぎが味に出るのかな、
プライベートでいろいろあったし、なんて。

実をいうと、店主の女性は高校の同級生。
同行者も同じく。
というわけで、食べ終わってから
卒業アルバムまで登場し、
1時間以上、昔話に花が咲いたのであった・・・
ちなみに彼女、ミス○○北高(ワタシの心の中で)。

●麻麻
瑞穂市別府1093-1
TEL:058-326-9991

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October 14, 2006

Motor Festival Cormorani2006

今日から恒例になったイベント
「モーターフェスティバル・コルモラーニ2006」が
岐阜県内の3市で開催されている。

ここ各務原会場に集まったスーパーカー、クラシックカーは約30台、
どれもクルマファンにはたまらない名車ぞろいだ。
というわけでとくと写真をご覧あれ。

今年のワタシ的お気に入りは
アルファロメオ・ジュリア・スパイダー。
ピリンファリーナが手がけたボディは
言葉にならないくらい美しい。

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October 13, 2006

欧州のオーケストラ・ランキング

欧州のオーケストラ・ランキングが発表になった。
フランスの音楽誌が、
欧州の批評家など10人のつけた点数を取りまとめたもので、
トップはウィーン・フィル、2位ロイヤル・コンセルトヘボウ管、
3位ベルリン・フィルという結果になった。
双へきと言われるウィーンとベルリンに
迫る勢いのコンセルトヘボウという構図が崩れたことになる。
このオケのファンとしてはうれしい情報。

●欧州のオーケストラ・ベスト10
1位 ウィーン・フィルハーモニー
2位 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
3位 ベルリン・フィルハーモニー
4位 ロンドン交響楽団
5位 ドレスデン歌劇場管弦楽団
6位 バイエルン放送交響楽団
7位 ライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団
8位 サンクトペテルブルク・フィルハーモニー
9位 チェコ・フィルハーモニー
10位 フィルハーモニア管弦楽団

6位までは順当なところだが、それ以下はうーん疑問も無くはない。
特に10位はどーなのって感じ。
7位のゲバントハウスは聴いたことないし。
これを世界ランキングにするなら、
7位以下の代わりに、シカゴ響、フィラデルフィア管、
モントリオール響あたりがランクインするものと思われる。

国内で入れるとしたら東京フィルかなあ、ワタシ的には。
まあ、こういったランキングは、それほど意味のあるものに思えないが、
お遊びとしてはおもしろい。
これをネタに酒を飲みながら侃々諤々・・・というのが、
正しいクラシックファンのありかた?

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October 10, 2006

ビーンズフェスタ

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10月7日、「ビーンズフェスタ」を見るため、岐阜市まで出掛けた。
この日は午前中から仕事で、終ったのは3時。
それから車を飛ばして会場の金公園まで行った。

このイベントを簡単に紹介すると、
若者が企画し運営する、若者のためのイベント。
さまざまなジャンルのアーティストが集まり、
ステージやその周辺で自己表現をするというもの。

アートマーケットのコーナーは
ちょうど会場に着いたころから雨が落ちてきて、
早めに店じまいするところもあって、
じっくり見ることができなかった。

ステージは雨や風をものともせぬ、
熱い演奏が続いていた、
1つのバンドで、もう少し時間が取れると良かったかな。

一方、問題が無くはない。
まずは情報の提供が出来ていなかったこと。
ウェブサイトはずっと更新されずじまいで、
ステージのタイムテーブルを知ろうにも
当日会場でのパンフレットを見るしかなかった。

それからフードコーナーに乗り上げていた車は
みっともなかった。
ああいうことは、会場の雰囲気を悪くするから
絶対に会場内へ入れるべきではない。

6時を過ぎて急激に気温が下がってきたため途中で帰ったが、
2時間余りの間に、若い子たちのエネルギーを
ちょっぴり分けてもらったような気がした。

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October 06, 2006

古い友人

2日続けて古い友人と会った。
昨夜は大学のサークルの後輩。
こちらに出張で来ていたので
男車(寿司)で夕食をとりながらゆっくり飲んだ。
その後はいつものカウンター・バー、リックス。

彼は私と3つ違いだから4年のときに1年生、
卒業後も付き合いは続き、
お互い結婚披露宴には招待し合ったりもした。
ただ前回会ったのは10年ほど前で、
私が群馬へ行ったとき、
自宅に泊めてもらった。

盛り上がったのは、当時の部員の近況報告。
懐かしい名前が出てきても、
顔がしっかり思い浮かばないことに
歳を感じた。

今日は友人の蕎麦屋に行ってきた。
商工会議所の職員のころ、まちづくりに燃えていた彼が、
ある日、蕎麦に取りつかれ、
最初は趣味で始めた蕎麦打ちが、
とうとう職を辞して店を始めるまでに至っている。

店名は「そばの里 深萱ふーど」
こだわりの蕎麦づくしに舌鼓をうってきた。
これで3,000円は安すぎる。
Hさん、もっとお代、とっていいと思うよ。

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October 04, 2006

配達あかずきん/大崎梢

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本の雑誌」今年上半期ベストテンの第2位、
大崎梢の「配達あかずきん」を読んだ。

駅ビルの書店「成風堂」を舞台にした短編連作で5作品を収録。
書店のお仕事にまつわる事件を店員が解明するという
ミステリーの連作。

年間40、50冊読んでいると、
どうしても生理的に受け付けない、とか、
好きになれない本って何冊かある。
この本もそんな1冊。
ちまたでは評価が高いし、
確かに目の付けどころがうまいなとは思いながらも
ミステリーとしては中途半端で違和感を感じた。

でも書店の配達業務だとか、ディスプレイのこととか、
新しい発見はあった。

というわけで、5段階評価は★★★

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October 01, 2006

ミーナの行進/小川洋子

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小川洋子の「ミーナの行進」を読んだ。

主人公は中学1年生の朋子、
家庭の事情で1年間、芦屋のおばの家に預けられることになった。
もの静かなおばさん、とてもハンサムなおじさん、
ドイツ人のローザおばあさん、喘息の従妹のミーナ、
さらにはお手伝いの米田さん、庭師、
はたまた、コビトカバのポチ子、など、
個性的で魅力的な人たちに囲まれて過ごした日々を描いている。

おとぎ話のように美しく、
しかし、なぜか懐かしくて、暖かくて
じっくりと時間を掛けて読んだ。

言葉にならない・・・ひとこと、傑作です。

というわけで、5段階評価は★★★★★


P.S ちりばめられた寺田順三の挿絵もすばらしい

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