
友人と「吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋」に行ってきた。
つま恋は静岡県掛川市にあるリゾートで、
拓郎&かぐや姫は今から31年前、私が高校1年のときに
ここでオールナイトのコンサートを開催している。
13時に開演し予定を40分超えた21時40分にアンコールまですべて終了、
延べ8時間40分の長丁場であった。
コンサートは約1時間半の5セットに分けられ、
拓郎が3セット、かぐや姫が2セットを担当、
途中、15分から30分の休憩が入った。
素直な感想は「無理してでも行ってよかった」。
何よりも、みんな元気だったことが一番うれしかった。
特に拓郎とこうせつの声は健在、
最後まで疲れを感じさせなかった。
それに比べると伊勢正三と山田パンダは
ずっと不安定で、ひやひやしながら聴いていた。
もともとそれほど歌がうまかったわけではないんだけどね。
では、まずはかぐや姫から。
あ、知らない人もいるから簡単に紹介すると、
南こうせつ、山田パンダ、伊勢正三によるフォークバンド。
「神田川」「赤ちょうちん」「妹よ」など
いわゆる叙情フォークで有名。
この日のかぐや姫の選曲は完ぺき。
ヒット曲はほとんど網羅し、
マニアックな曲も披露してファンを喜ばせた。
ワタシとしては、石川鷹彦をゲストに迎えて演奏した
「二十二才の別れ」がベストパフォーマンス。
ほかにも「好きだった人」「僕の胸でおやすみ」「ひとりきり」「なごり雪」、
こう並べるだけで、もう体じゅうが熱くなってくる。
一方の拓郎。
31年ぶりのつま恋、訪れたファンの多くが
あの当時の曲を期待していたのではないか。
70年代半ばまでの曲が半分、それ以降が半分という構成は
ちょっと期待がはずれた。
正直言って、ワタシは拓郎の熱烈なファンではない。
中学、高校と彼の歌を聴いてはきたが、
アルバム「今はまだ人生を語らず」以降の曲は
ヒット曲を除いてほとんど知らない。
(でも一番好きなアルバムは「オン・ステージ第二集」とマニアックかも)
そんなワタシが言うのは気が引けるが、
31年ぶりのこのステージで、
例えば、3セット目はすべてエレック以前の曲を演奏
なんてことになれば、気を失うファンは少なくなかったはず。
その昔、「過去の歌は歌わない」と宣言したこともあるくらいだから、
この選曲は拓郎らしいと言えばそれまでなのだが・・・
そんな拓郎のベストパフォーマンスは、
ツインリードギターがしびれた「人生を語らず」と、
サプライズゲスト、中島みゆきと共演した「永遠の嘘をついてくれ」。
堂々たる歌いっぷりは、他を圧倒していた。
この日、一番盛り上がった瞬間であった。
●吉田拓郎&かぐや姫 in つま恋
'06.9.23 つま恋 多目的広場(静岡県掛川市)
SET LIST ※不完全です
第1セット(吉田拓郎)
1. 旧友再会フォーエヴァーヤング
2. ペニーレーンでバーボンを
3. 海を泳ぐ男
4. ひらひら
5. 淋しき街
6. 消えてゆくもの
7. ともだち
8. 知識
9. 生きていなけりゃ
10. イメージの詩
第2セット(かぐや姫)
1. 妹
2. 遙かなる想い
3. 黄色い船
4. 人生は流行ステップ
5. アビーロードの街
6. 好きだった人
7. 加茂の流れに
8. 置手紙
9. けれど生きている
10. 湘南 夏
11. こもれ陽
12. ペテン師
13. センセーショナルバンド
14. マキシーのために
15. なごり雪
16. おまえが大きくなった時
第3セット(吉田拓郎)
1. とんとご無沙汰
2. 全部だきしめて
3. 野の仏
4. 唇をかみしめて
5. 友あり
6. いくつになっても happy birthday
7. シンシア ※かまやつひろし共演
8. 我が良き友よ ※かまやつひろし共演
9. ファイト
第4セット(かぐや姫)
1. 僕の胸でおやすみ
2. 赤ちょうちん
3. おはようおやすみ日曜日
4. 今はちがう季節
5. きっぷ
6. じんじろ橋
7. 遠い街
8. 眼を閉じて
9. うちのお父さん
10. ひとりきり
11. 二十二才の別れ
12. 雪が降る日に
13. あの人の手紙
14. おもかげ色の空
最終セット(吉田拓郎)
1. あゝ青春
2. 虹の魚
3. この指とまれ
4. ビートルズが教えてくれた
5. 言葉
6. サマータイムブルースが聴こえる
7. 人生を語らず
8. 永遠の嘘をついてくれ ※中島みゆき共演
9. 外は白い雪の夜
10. 僕達はそうやって生きてきた
11. 冷たい雨が降っている
12. 春だったね
13. 落陽 ※花火上がる
14. a day
15. 今日までそして明日から
アンコール
1. 神田川(かぐや姫)
2. 聖なる場所に祝福を(吉田拓郎)
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