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July 07, 2006

図書館の神様/瀬尾まいこ

Tosyokan



瀬尾まい
この「図書館の神様」を読んだ。
主人公の早川清(きよ)と、取り巻く3人の男性の物語。
心にキズを持つ清は、高校の国語講師で文芸部の顧問、
垣内君はその文芸部のたった一人の部員、
浅見さんは清の恋人だが、実は妻子がある、
拓実は清の弟で、清と浅見さんの関係を容認している。
この3人の男性との付き合いのなかで、清は成長していく。

シリアスな内容なのに、押し付けがましくない。
清と浅見さんのフリンもよくある話なのだが、
それほど嫌悪感を感じないのは、
弟、拓実の明るいキャラのせいだろうか。

垣内君のすべてがいい(ワタシは好き)。
たぶん垣内君と清は恋しているのだと思う。
読者のだれもが最後に何かが起きることを期待するが、
あっさりと終わってしまう。
ただ、2人でグラウンドを走るところは、ほんと心にしみる名場面。

本の最後に「図書館の神様」の意味がわかる。
ほのぼのとしたとてもいいタイトルだ。
本の帯に「誰もがきっと好きになる」と記してある。
そう、この本を嫌いだという人は、たぶんいないはず。

というわけで、5段階評価は★★★★★

【今日の歩数】5,932歩(またウォーキングしなかった)

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