犯人に告ぐ/雫井脩介
連続幼児殺害事件が相次いで発生する。
事件の捜査を指揮する神奈川県警の巻島特別捜査員が、
テレビ局の報道番組に毎回出演し犯人に呼びかけることになった。
今までにないテレビによる公開捜査、
警察と、顔の見えない犯人“バッドマン”とのやりとりが手に汗握る。
視聴率獲得のため狂奔するテレビ局、
主導権争いをする警察組織内部、
一方、一般市民は、テレビを通じて繰り広げられる犯罪ショーを
他人事のように観戦する。
フィクションとはいうものの、
最近多発している猟奇的な犯罪でも、
同じようなことが繰り広げられているのだろうと推測する。
主人公の巻島をはじめ、登場人物が皆、個性があり魅力的、
しかもストーリ−は映画でも見ているようなリアリティがあって、
最後まで一気読みをした。
面白い、というか個性的なのは、犯人の描き方。
最後の最後に登場するのだが、
あっさりと描かれ物語は終わる。
潔くてワタシは好き。
というわけで、5段階評価は★★★★★
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Comments
早速、アマゾンで購入しました。
2~3日したら届きます。楽しみ♪
久し振りの読書です。
積読状態の本がいっぱいあるのですが
見ない振りです。 (笑)
でも、読み始めると
次から次へと読みたくなるので
家事・仕事に障らないように
注意しないと・・・悪い癖です。(汗)
Posted by: 久美 | June 02, 2006 09:40 PM
久美さん
もうアマゾンからお手元に届いているでしょうか。
この本も、やめられないとまらない かっぱえびせん“本”です。
注意してくださいね。
Posted by: るうかす | June 03, 2006 10:56 PM
今日、届きました。
かっぱえびせん“本”ですか・・・
態勢を整え
心置きなく読みたいと思います。はい。
Posted by: 久美 | June 07, 2006 12:20 AM