終末のフール/伊坂幸太郎
伊坂幸太郎の最新作「終末のフール」を読んだ。
いつものことながら、タイトルがうまい。
何だろう、これ、と思わせておき、
読み終えたときに、にやりとさせられる
味わい深いタイトル。
8編が連作短編集となっており、
それぞれのタイトルが韻を踏んでいるあたりも、
心憎いばかりだ。
小惑星が地球に落ち人類が滅亡するまで、
あと3年という設定が絶妙。
5年前にこの発表があり、地球上は大パニックが起きる。
やっと騒ぎも収まってきている今、
生き残っている人たちの日常生活を描いている。
全編“伊坂ワールド”といえる「終末のフール」、
今度こそ直木賞、と予想しよう。
少なくとも5回目のノミネートは確実だろう。
というわけで、5段階評価は★★★★★
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