さくら/西加奈子
仕事が忙しく読書の時間が取れない中、
やっとのことで読んだのが西加奈子の「さくら」。
この時期にぴったりのタイトルだと思って手に取ったのだが、
特に季節には関係なく、
さくらとは主人公の飼っている犬の名だった。
人もうらやむ家族が、
妹のちょっとした行為で、
幸せの絶頂からどん底に落ちていく。
ネタばれになるので多くは書かないが
後半はちょっとせつなくなる内容。
そんな家族に犬のさくらがいる。
さくらがいてくれるから皆、助けられている。
この本は、家に犬がいるかどうかで
ずいぶん印象が違うのだろうな、きっと。
私の周りにも犬が家族、という人は多い。
小説や映画に犬が出てきただけで、
もうダメ、という人も少なくない。
わが家にさくらはいないので、
今ひとつ感情移入できなかった。
というわけで、5段階評価は★★★
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