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May 16, 2006

名古屋フィル定期 「我が祖国」全曲

小林研一郎指揮名古屋フィルの定期演奏会で
スメタナ作曲の「我が祖国」全曲を聴いてきた。

なかなかやるじゃない、名フィル。
今まで聴いてきた中では、一番の演奏を聴かせてくれた。
第1曲「ヴィシェフラド」から第3曲「シャールカ」までが前半、
休憩が入り、そのあとが後半という構成。
1、2曲目は、ほとんどアタッカでつないで、
さて2、3曲目はどうするのかと注目していたら、
とても長い時間をおくことになってしまった。
どうもチェロの首席にトラブルがあったようだ。
楽器を持って袖に引き、楽器を調整しているのか交換しているのか、
この間、ずいぶん待たされた。
これによりオケも観客も集中力を欠き、
木管のキズが目立ったこともあり、今ひとつの出来。

休憩を入れて後半。
この3曲は、良く鳴り響いた金管群と、
細かいところまで十分に表現できた木管群、
今までにない音色は指揮者のトレーニングのたまものか。
弦にもっと重厚さが出てきたらほぼ満点だった。

今シーズンから定期演奏会の開催方法を
大きく変えてきた名古屋フィル。
その意気込みが感じられる、この日の演奏であった。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第325回定期演奏会
'06.5.13 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮:小林研一郎

スメタナ/連作交響詩「我が祖国」全曲
1. ヴィシェフラド(高い城)
2. ヴルタヴァ(モルダウ)
3. シャールカ
4. ボヘミアの森と草原から
5. ターボル
6. ブラニーク

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