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May 24, 2006

ホテル・ルワンダ(テリー・ジョージ 監督)

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見たい、見たいと思いながら
なかかな機会のなかった映画「ホテル・ルワンダ」が
やっと近くのシネマコンプレックスに来てくれた。

1994年にルワンダで起きた、
多数派フツ族による少数派ツチ族の大虐殺を描いている。
殺害されたツチ族は何と100万人を超える。

ルワンダの首都キガリにある四つ星ホテルの副支配人ポールは、
内戦で混乱するなか、ツチ族である自分の妻を含む
1200人以上のツチ族や難民を、ホテルでかくまい救おうとした。

ここでポールは、聖人として描かれているわけではない。
まずは自分の家族を助けたい、次に親族をと、
だれもが願うとおりに行動した。
事態が逼迫するなかで、次第に責任感が沸いてきて、
政府軍の将軍やフツ族の指導者にわいろを渡すことなどで
かくまった人々を何とか救うことができた。

しかし、世界はこれほどの大虐殺を、
どうして止めることができなかったのか。
その答えは映画のなかに出てくる。
欧米はじめとする各国が、この争いを静観した。
国連平和維持軍も「銃は撃たない」という鉄則の下、
難民の救助は行うが、積極的に紛争を治めようとはしない。
そして内戦は激しさを増していった・・・

ポール役のドン・チードル、妻役のソフィー・オコネドーは文句なし、
ホテルの本部の上司役、ジャン・レノ、
米国の記者役、ホアキン・フェニックス、
国連職員のオリヴァー大佐役、ニック・ノルティなど
脇役も光っていた。

エンディングはちょっと淡白だったか。

というわけで、5段階評価は★★★★★

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