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April 29, 2006

若杉弘指揮東京フィルハーモニー交響楽団

久しぶりの若杉弘
もういいお年なのに、その指揮ぶりはいつ見てもノーブル。
この日聴いたのは東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会。

前半のプフィッツナーは、
曲名どころか作曲家さえ知らなかった。
プログラムやWikipediaによると、
ドイツの作曲家・指揮者で、R・シュトラウスと同世代、
多数の室内楽曲や管弦楽曲、合唱曲や歌曲を書いているという。
代表作は、歌劇「パレストリーナ」、交響曲ハ長調、
ヴァイオリン協奏曲ロ短調、など。

その「パレストリーナ」の3つの前奏曲が、この日演奏された。
調べたら、若杉は東京都交響楽団とCDも出しているので、
得意とする曲なのだろう。
分厚いオーケストレーションが魅力で、
現代音楽というよりロマン派に近い音がした。
機会があれば歌劇を全幕見てみたいと思わせるような
魅力的な演奏だった。

休憩のあとメインはブルックナー第7番。
久しぶりに聴くブル7、
前回は、亡き朝比奈隆指揮大阪フィルだったか。

オーソドックスな解釈で、
オケも金管が弱音で危なっかしい場面があったが
概ね整った響きを出していた。
個人的には金管を中心に、もっと激しい演奏を期待したいのだが
まあこれもありかな、といったところ。
若杉の後ろ姿だけでなく、醸し出す音楽もノーブルな
この日の演奏だった。

若杉弘指揮東京フィルハーモニー交響楽団
第720回サントリー定期シリーズ
'06.4.21 サントリーホール

・プフィッツナー/歌劇「パレストリーナ」3つの前奏曲
(休憩)
・ブルックナー/交響曲第7番(ノヴァーク版)

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