死神の精度/伊坂幸太郎
音楽をこよなく愛し、時間があればCDショップに入り浸る
ユニークな死神・千葉が主人公。
情報部(?)からの指示で人間に近づき、
7日間のうちにその人間が死んでもいいかを判断、
「可」であれば8日目にその死を見届けるのが千葉の仕事。
不慮の事故や殺人がからんでくる
シリアスな内容であるのに、
伊坂流の笑いのセンスがちりばめられて、
極上のエンターテイメントに仕上がっている。
連作短編集の形を取っており、
最後の「老婆対死神」で、
それまでの短編がつながってくる。
いつもことながら、見事な構成に脱帽。
さらには装幀、満点!
(写真=藤里一郎、装幀=関口聖司)
というわけで、5段階評価は★★★★★
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