歓びを歌にのせて(ケイ・ ポラック監督)
どうしても見たくて、
上映最終日の最終回に滑り込んだ「歓びを歌にのせて」。
主人公のダニエルは病気が原因で、世界的な指揮者の座を捨て、
幼いころに生活した土地に帰った。
その地でど素人の聖歌隊をトレーニングし、
大会に出るまでに育て上げるというストーリー。
ダニエルという異端児の指導で大きな変革を遂げる聖歌隊。
20代から80代の年齢も職業も思想もさまざまな男女が、
ダニエルという最高の指導者を得て、しだいに力をつけていく過程は
見ていて感動的だ。
しかし彼のような異端児のひとつひとつの言動が、
田舎町の神父をはじめとする保守的な人たちには面白くない。
そこからさまざまいさかいがおきる。
このあたりのエピソードは興味深い。
えーっと思うような意外なラスト。
心臓の発作で苦しむダニエルを待つ、ステージ上の聖歌隊。
この場面での彼らの醸し出すハーモニーには心を揺さぶられた。
しかし発作のきっかけとなった、ダニエルの行動、
つまりコンクール直前に自転車で出掛けるという行為が
どうしても理解できない。
というわけで、5段階評価は★★★★
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