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February 20, 2006

いつかパラソルの下で/森絵都

pala

本の雑誌」で評価が高かったので手に取ってみたのが、
森絵都の「いつかパラソルの下で」。
本の表紙は美しい砂浜の写真、
さてどんな話なんだろうと思いきや、
いきなりsexシーンから始まったのには驚いた。

物語は、厳格な父から逃げ、家を飛び出した主人公が、
亡くなったばかりの父が生前不倫をしていた事実を知る。
そして兄妹と一緒に父の故郷、佐渡で、
父の過去を探ろうとする・・・

うーん、コメディタッチで、テンポも良く
つまらない小説ではないけど、
父にしろ、恋人の達郎にしろ、
こういう描き方はないんじゃないのと言いたい。
著者は、男心をあまりご存じないものと思われる。

でも好きなシーンがある。
佐渡で親戚の人たちと深酒をし、
翌朝、ひどい二日酔いになった3兄妹が、
「イカイカ祭り」(笑)の話を聞いて、急に元気になる。
ヘンな兄妹だけど、みんなイカが大好物、
兄いわく「あー、なんも食いたくねえ。でも、イカなら食いてえ」
で、祭りに出掛け、吐くまでイカを食べる、という場面。
笑ったよ〜〜

というわけで、5段階評価は★★★

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