ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管弦楽団 豊田公演
「ニーベルングの指環」チクルスに続いて、
ゲルギエフ&マリンスキー歌劇場管弦楽団は
オーケストラ公演を続けている。
豊田市での公演を聴いてきた。
ゲルギエフの指揮はリングの4回を除けば、
オーケストラ公演が5回目で、
前回はウィーンフィル。
チャイコフスキー4番の完璧なまでの金管が印象深い。
今回は指揮者もオケも、さすがに疲労の色が見え隠れした。
「ホヴァンシチナ」前奏曲は初めて聴く曲で、
まったく予習をしていかなかった。
美しい弦が印象的だった。
モーツァルトは、20年ぶりくらいに見た清水和音がソロを弾いた。
これがモーツァルト?という個性的な弾き方で、
好き嫌いが分かれるところだろう。
ピアノより、予想外に健闘したオケをほめたい。
20分の休憩のあとはショスタコ−ヴィッチ。
予想に反して、1楽章から遅めのテンポで入った。
終始落ち着いた演奏を続け、
4楽章のフィナーレでは猛烈なクレッシェンド、
弦、管、打楽器が鳴り響いて終わる。
ウィーンフィルと比較するべきではないだろう、
ロシアのオケらしく、少々荒くてもスカッとする演奏だった。
●ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団
'06.1.28 豊田市コンサートホール
ムソルグスキー/歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲“モスクワ河の夜明け”
モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」
pf:清水和音
(休憩)
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調
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