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January 30, 2006

ニーベルングの指環 第二夜「ジークフリート」(マリンスキー劇場)

sto_sieg

ニーベルングの指環の3作目は「ジークフリート」。
前2作はマリンスキー劇場来日公演の
第1チクルスで見たが、後の2作は第2チクルス。
つまり2回目の上演となり、
演奏も歌手も充実していたと言えよう。

この作品から、「指環」の主人公ジークフリートが登場。
前作のブリュンヒルデに続き、
これでやっと主役の2人がそろうことになる。

オケの演奏はこなれてきたなという印象。
世間で批判を浴びるほど悪いとは思わなかった。
演奏が荒いのはこのオケの特性であり、
ワタシは個性だと思っている。

主役ジークフリートは見た目が良い。
いかにも英雄っぽい顔つきと体格をしていた。
しかし声は細くて頼りない感じで、
ジークフリートのイメージとは違っていた。

印象に残ったのは、大蛇のハーフナー役。
声がPAを通っていたような気がしたが、
地声であれば大したものだ。
ミーメ役も良かった。
聞き覚えのある声で、
調べたら、「ラインの黄金」でローゲ役を演じていた。
あのときも一番の出来であった。
ヴァシリー・ゴルシュコフの名前は覚えておこう。

ワタシ、この日は風邪を引いていて体調は最悪。
フラフラで会場に入ったのだが
幕が開いてからは、風邪のことなど忘れて、
あっという間に5時間半が過ぎた。
何とおもしろい物語なのだろう「指環」って。

●サンクトペテルブルグ・マリンスキー劇場日本公演
ワーグナー:「ニーベルングの指環」第二夜「ジークフリート」
06'.1.21 東京文化会館

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演奏:マリンスキー歌劇場管弦楽団
演出:ゲオルギー・ツィーピン

登場人物
ジークフリート:レオニード・ザホジャーエフ
ミーメ :ヴァシリー・ゴルシュコフ
さすらい人/ヴォータン:エフゲニー・ニキーチン
アルベリヒ :エデム・ウメーロフ
ファーフナー :ミハイル・ペトレンコ
エルダ :ズラータ・ブルィチェワ
ブリュンヒルデ:ミラーナ・ブターエワ
森の小鳥:ジャンナ・ドンブロフスカヤ

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