ニーベルングの指環 第二夜「ジークフリート」(マリンスキー劇場)
ニーベルングの指環の3作目は「ジークフリート」。
前2作はマリンスキー劇場来日公演の
第1チクルスで見たが、後の2作は第2チクルス。
つまり2回目の上演となり、
演奏も歌手も充実していたと言えよう。
この作品から、「指環」の主人公ジークフリートが登場。
前作のブリュンヒルデに続き、
これでやっと主役の2人がそろうことになる。
オケの演奏はこなれてきたなという印象。
世間で批判を浴びるほど悪いとは思わなかった。
演奏が荒いのはこのオケの特性であり、
ワタシは個性だと思っている。
主役ジークフリートは見た目が良い。
いかにも英雄っぽい顔つきと体格をしていた。
しかし声は細くて頼りない感じで、
ジークフリートのイメージとは違っていた。
印象に残ったのは、大蛇のハーフナー役。
声がPAを通っていたような気がしたが、
地声であれば大したものだ。
ミーメ役も良かった。
聞き覚えのある声で、
調べたら、「ラインの黄金」でローゲ役を演じていた。
あのときも一番の出来であった。
ヴァシリー・ゴルシュコフの名前は覚えておこう。
ワタシ、この日は風邪を引いていて体調は最悪。
フラフラで会場に入ったのだが
幕が開いてからは、風邪のことなど忘れて、
あっという間に5時間半が過ぎた。
何とおもしろい物語なのだろう「指環」って。
●サンクトペテルブルグ・マリンスキー劇場日本公演
ワーグナー:「ニーベルングの指環」第二夜「ジークフリート」
06'.1.21 東京文化会館
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演奏:マリンスキー歌劇場管弦楽団
演出:ゲオルギー・ツィーピン
登場人物
ジークフリート:レオニード・ザホジャーエフ
ミーメ :ヴァシリー・ゴルシュコフ
さすらい人/ヴォータン:エフゲニー・ニキーチン
アルベリヒ :エデム・ウメーロフ
ファーフナー :ミハイル・ペトレンコ
エルダ :ズラータ・ブルィチェワ
ブリュンヒルデ:ミラーナ・ブターエワ
森の小鳥:ジャンナ・ドンブロフスカヤ
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