東京奇譚集/村上春樹
村上春樹の新刊「東京奇譚集」。
1年ほど前に読んだ「アフターダーク」は期待はずれだったが
今回は希代のストーリーテラーとしての面目躍如か。
「偶然の旅人」
「ハナレイ・ベイ」
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「品川猿」の、5短編が収められている。
不思議な余韻を残すものばかりで、
読者をいつもの村上ワールドにいざなう。
著者の作品とは肌が合うというか、
奇抜なストーリーでも
何ともいえない居心地の良さを感じる。
教訓めいた言葉のひとつひとつにも
つい、うんうんとうなづいてしまう。
本当にうまいと思う。
1本選ぶとすれば「日々移動する・・・」かな。
というわけで5段階評価は★★★★★
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