きみの友だち/重松清
恵美という女の子とその親友の由佳が物語の中心。
そして恵美の弟、その親友、恵美の友達、先輩、クラスメートなどが
主人公となる短編で構成されている。
過去に現代に話は行き来し、最後は恵美の○○の場面。
そこでやっと、各編での主人公を「きみ」と呼ぶ語り手が、
だれであるのか分かる。
いつもながらこの作家は、
登場する子どもたちの心理描写が巧み。
自分自身の小中学校時代を思い出してしまった。
こんな友達いたよね、こんな出来事あったよね、
こんなことも考えていたよね、なあんて。
子ども向けのようで、実は大人が感傷にひたれる
なかなかの佳作。
というわけで5段階評価は★★★★
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