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November 19, 2005

きみの友だち/重松清

friends


重松清の新刊「きみの友だち」を読んだ。

恵美という女の子とその親友の由佳が物語の中心。
そして恵美の弟、その親友、恵美の友達、先輩、クラスメートなどが
主人公となる短編で構成されている。
過去に現代に話は行き来し、最後は恵美の○○の場面。
そこでやっと、各編での主人公を「きみ」と呼ぶ語り手が、
だれであるのか分かる。

いつもながらこの作家は、
登場する子どもたちの心理描写が巧み。
自分自身の小中学校時代を思い出してしまった。
こんな友達いたよね、こんな出来事あったよね、
こんなことも考えていたよね、なあんて。

子ども向けのようで、実は大人が感傷にひたれる
なかなかの佳作。

というわけで5段階評価は★★★★

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きみの友だち重松 清 / 新潮社(2005/10/20)Amazonランキング:位Amazonおすすめ度:心に残る作品反則技ですが・・・大切だから友だちAmazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog 友だち?他人だよ、そんなの。 でも ― 特別な他人。 うっとうしくて、面倒くさくて、ややこしくて。 だから ― 大切な他人。 〔単行本帯(表)より〕 「西村さんは、友だち、たくさん欲しいひとでしょ」 きみが答える前に、恵美ちゃんは「わたしは違う」と言っ... [Read More]

Tracked on November 20, 2005 02:22 PM

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