そのときは彼によろしく/市川拓司
久しぶりに、読み返してみたいという小説に出会った。
市川拓司の「そのときは彼によろしく」。
「いまあい」こと「いま、会いにゆきます」の作者といえば
知っている人は多いはず。
主人公の智史は13歳のとき、祐司、花梨と出会う。
そして15年たち、不思議な再会をする。
この3人を中心に物語は展開していく。
花梨がいい。
こんな子がいたらだれでも恋に落ちてしまうだろう。
でも一番気に入ったのは智史のお父さん。
私は父を早くに亡くしているので、
小説にしろ、映画にしろ、
父親の登場する場面には弱い。
あったかく、なつかしく、せつなく、ちょっぴり楽しい、
そんな小説。
エンディングは、ほろっと来てしまった。
お子ちゃま向けの青春小説であることはわかっているけど、
私の5段階評価は★★★★★
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