« 私が語りはじめた彼は/三浦しをん | Main | ぎふ・あかり灯ウォーク »

August 22, 2005

ラッシュライフ/伊坂幸太郎

rush_life

これはおもしろい!
読み終えて、うなってしまった。
ジグソーパネルを完成させていくような快感が味わえる小説。

登場人物が皆、ユニークで魅力がある。

「金で買えないものはない」と言い切る大富豪で画商の戸田と微妙な関係の美人画家・志奈子、
リストラで首になり、再就職試験もことごとく落ちた中年・豊田、
父が自殺したことで新興宗教にのめり込む青年・河原崎と、宗教団体幹部の塚本、
高学歴だが空き巣専門のプロの泥棒・黒澤、
互いに配偶者を殺そうと企てる不倫関係の精神科医・京子とサッカー選手・青山、
これらの物語が別々に展開していくのだが、
最後にはすべてつながっていく。

そして、駅前で「あなたの好きな日本語を教えて」と書いた
スケッチブックを持って立っている外国人女性と
失業中の豊田が拾う柴犬には、
ほとんどの登場人物がかかわってくるのが面白い。

プロットが複雑に交錯しており、しかも時系列に進んでないので、
途中何度も、読み返した。
単行本の表紙に載っており、話の中でも出てくる、
エッシャーの絵を思い出させてくれる。

絵といえば、場面が変わるたびに添えられた小さな挿絵。
センスがとってもいいし、話を分かりやすくさせている。
作家の配慮がうれしい。

5段階評価で★★★★★

|

« 私が語りはじめた彼は/三浦しをん | Main | ぎふ・あかり灯ウォーク »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ラッシュライフ/伊坂幸太郎:

« 私が語りはじめた彼は/三浦しをん | Main | ぎふ・あかり灯ウォーク »