
舞台は、ロンドン、オックスフォード、フロリダ、パナマ、シェルブールなど
世界各国を転々とする。
時代もばらばらとなっているが、
テーマはひとつ、それは「男女の出会い」。
時を超え、空間を超え、
エリザベスという名の女性とエドワードという名の男性が
何度も何度も出会いと別れを繰り返す。
恩田陸、こん身の恋愛小説とでも言おうか。
彼女の作品はいつも大仕掛けで、
最後に謎が解けるのかというと、そうでもない場合が多い。
才能は十分認めるが、
私の場合、いつも消化不良を起こしてしまう。
それでもまた、手に取りたくなる不思議な魅力が恩田陸の本にはある。
5段階評価は★★★
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