ミリオンダラー・ベイビー(クリント・イーストウッド監督)
アカデミー賞、主要4部門を受賞した「ミリオンダラー・ベイビー」
女性ボクサーのサクセスストーリー、
ああ、女性版ロッキーか、なんて先入観を持ってたら、
これが大きな間違い。
後半からは重厚なヒューマンドラマといえる。
老トレーナー・フランキー役のクリント・イーストウッド、
ジムの相棒で、元ボクサーのモーガン・フリーマンの演技には脱帽。
ボクサーのマギー役のヒラリー・スワンクは
いかにも横着そうで、はまり役。
ボクシングの試合の場面は、スリリングで楽しく見られた。
後半からは一転して、尊厳死、安楽死がテーマとなってくる。
正直いって、かなり滅入った。
映画とはいえ、マギーをここまで追い込まなくてもいいのにと
同情すら感じた。
さて、映画は結論を出していない。
フランキーが、カバンに注射器を2本入れていたのは、
その後の行動を暗示させる。
しかし映画の最後、以前にマギーと一緒に入ったあの店で
レモンパイを食べるフランキー。
彼は行方をくらませた後、どうしたのだろう。
私は明るい最後を想像する。
いや、そうであってほしいと心から願う。
5段階評価は★★★★
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