« 差出人:県立白姫女子校保健室 件名 :  保健室からのお知らせ | Main | RHODIAのメモ帳 »

January 23, 2005

チョン・ミョンフン指揮東京フィル 第698回定期

私にとって、マーラーの第3交響曲は特別な曲。
最終楽章は、私自身の葬儀のときに
会場で流してもらいたいというくらい思い入れがある。
ところがこの曲、地方ではなかなか聴く機会がない。
東海地方ではここ数年思い返しても、名フィルによる公演が一度きり。
首都圏でさえも、年3、4回演奏される程度か。
(ただし'03年は当り年だったが)
というわけで、チョン・ミョンフン指揮東フィルのマーラー3番を聴きに
オーチャードホールへ。

遅めのテンポで始まった1楽章。
悲壮感がただよう前半部分、
行進曲が登場する後半は一転して、明るい雰囲気に。
ミョンフンの構成力は見事だ。

2、3楽章もていねいな演奏が続く。
トロンボーンや舞台裏からのポストホルンは好調で、 安心して聴けた。
しかしオケに関しては、
大きな音量を求められる場面はいいが、
微妙な味わいが必要な場面では、アンサンブルに乱れが出てきていた。

声楽が入る4、5楽章。
合唱は1楽章が始まる前からステージ奥に座っていた。
ソロの寺谷さんは、3楽章が終わるころ、静かに入場し、
5楽章の自分のパートが終わったところで静かに退場。
曲の途中で出入りするのは、あまり見たことない。
楽章間だと拍手が起きてしまうので、
こんな入退場にしたのではないかという意見を後で聞き、なるほどと納得。

寺谷さんの透明感のある声と、
女声合唱、児童合唱には心が洗われた。

そして間髪を入れず最終楽章。
ppで始まる弦は実に美しく、感極まって涙がこぼれた。
ところが、オケは途中まで頑張ったものの、最後に金管群が息切れした。
これが東フィルの実力といってしまえばそれまでなのだが・・・

私とミョンフンの出会いは、
彼がロンドン交響楽団を率いてのマーラー1番の名演。
それだけに彼には、東フィル以外でマーラーを演奏してもらいたいと
心から願うものである。

大満足とはいえないが、
私にとってはマーラーの第3交響曲を聴けたというだけでも十分。
今までに聴いたアバド指揮VPO(シンフォニーH)、
シャイー指揮ロイヤルコンセルトヘボウ(サントリーH)と比較すれば
分が悪くなるのは致し方ないであろう。

この組み合わせでの次回公演は、3月のマーラー4番。
期待と不安が半々だ。

●チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
 '05年1月9日(日)東急bunkamura オーチャードホール
 ・マーラー交響曲第3番ニ短調
  メゾ・ゾプラノ 寺谷千枝子
  合唱 東京オペラシンガーズ 東京少年少女合唱隊

追伸
マーラー3番、
今年9月8、9日、シンフォニーホールで
大植英次指揮大阪フィルで演奏される予定らしい。
早速、手帳にメモしておいた。

|

« 差出人:県立白姫女子校保健室 件名 :  保健室からのお知らせ | Main | RHODIAのメモ帳 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference チョン・ミョンフン指揮東京フィル 第698回定期:

« 差出人:県立白姫女子校保健室 件名 :  保健室からのお知らせ | Main | RHODIAのメモ帳 »