桐朋学園オケ/桐朋アカデミーオケ名古屋公演
桐朋学園オーケストラと桐朋アカデミー・オーケストラの合同演奏会を聴いた。
3年前、オーチャードホールで、チョン・ミョンフン指揮で聴いて以来、2回目。
当然、そのときとはメンバーが違っているのだろう。
●高関健指揮桐朋学園オーケストラ&桐朋アカデミー・オーケストラ
'04年12月2日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール
・アイヴズ:答えのない質問
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(ピアノ:伊藤恵)
(休憩)
・ストラヴィンスキー:春の祭典
(アンコール)
・ドヴォルザーク:スラブ舞曲第15番
こいつら巧すぎるぞ、まずはそんな印象。
学生オケの域を超えている。
一人一人の技量はもちろんのこと、
聴き惚れたのは、弦楽のアンサンブル。
特にピアノコンチェルトの3楽章、
伊藤恵のピアノとの駆け引きはスリリングであった。
アイヴズのこの曲は、初めて。
弦楽と木管群、ソロトランペットの三者がそれぞれ
ステージ、ステージ上の2階席、ステージ裏に位置し
演奏するという、よく分からない現代曲。
ピアノの伊藤恵も桐朋出身。
先日のシュトゥットガルト放送響と1番で共演した児玉桃に比べると
ずっと軽やかで、演奏にも余裕があった。
オケともよく調和がとれ安心して聴けた。
メインの春祭は、二つのオケを高関がよくまとめたものだと思う。
打楽器群に二重丸をあげたい。
金管は切れ味が今ひとつ。
人数はたくさんいたが、音量はもっと欲しいところ。
金管、木管のキズはこの曲だから、やむを得ないか。
この日、一番まとまった演奏を聴かせたのはアンコール。
春祭の大編成そのままで、ドヴォルザークのスラブ舞曲。
全員が自信を持って演奏しているのが、見ていてもよく分かった。
ところで、桐朋学園オーケストラのプロフィールを見て驚いた。
今までにこのオケを指揮あるいは指導した指揮者は、
小澤征爾、秋山和慶、飯守泰次郎、井上道義、尾高忠明、高関健、大友直人、
J・フルネ、V・ゲルギエフ、E・クリビヌ、G・シノポリ、D・バレンボイム、
M・ティルソン・トーマス、M・ロストロポーヴィチ、L・フライシャー・・・
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Comments
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Posted by: Dui Attorney In San Diego | December 03, 2014 02:44 PM