December 31, 2004
暖冬だったはずなのに大晦日は突然の雪。
おかげで大掃除などの予定が大幅に狂ってしまった。
雪の降る中で車2台をスタッドレスタイヤに履きかえ、
プリンタのインクを買いに行ったり、
休み中に読む本を探してきたりと、
あっという間に1日が過ぎてしまった。
で、今はWOWOWでサザンの年越しライブを見ている。
終わったらBS2でベルリンフィルのジルベスターコンサート。
元旦はお昼までに起きればいいから、今夜は夜更かしをする。
いつものパターンだ。
ブログを始めて7カ月、
備忘録代わりのつまらない日記を、読んでいただいている方々に感謝。
来年もよろしくお願いします。
じゃあ、サザンのライブに没頭しよう。
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今年読んだ本は小説、エッセイなど合わせて40冊くらいか。
その中で印象に残ったのは・・・
○邂逅の森/熊谷 達也
○マイ・ストーリー/山本容子
○卒業/重松清
○嘘つきアーニャの真っ赤な真実/米原万里
○家族狩り(全5部)/天童荒太
1冊を選ぶのは容易だ。
熊谷達也の「邂逅の森」
直木賞受賞のこの作品には圧倒された。
番外として二ノ宮知子のコミック「のだめカンタービレ」。
指揮者を目指す千秋真一と
落ちこぼれピアニストのだめこと野田恵が奏でる
笑いと愛のラブソディ(本の帯より)
おもしろい!
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今年聴いたクラシック・コンサートは19本、オペラは7本。
その中で印象に残った公演を挙げてみると・・・
○ハイティング指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
○ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
○ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団
○エディタ・グルベローヴァ・リサイタル
○クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィルハーモニー交響楽団 岐阜公演
○新国立劇場 ワーグナー「ニーベルングの指輪・神々の黄昏」
○小澤音楽塾 プッチーニ「ラ・ボエーム」
○サイトウ・キネン・フェスティバル ベルク「ヴォツェック」
○藤原歌劇団・オランジュ音楽祭共同制作 ビゼー「カルメン」
ベストは、地味だけれど、
ハイティング指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団。
いぶし銀のような指揮ぶりと音をじっくりと聴かせてもらった。
アンコールのマイスタージンガーは一生忘れないだろう。
オペラでは、小澤指揮、今乗りに乗っている演出家
ロバート・カーセンによる「ラ・ボエーム」も捨てがたいが、
チョン・ミョンフンが指揮した、藤原歌劇場の「カルメン」が一番。
タイトル役を歌った藤村実穂子の今後の活躍を楽しみにしよう。
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December 30, 2004

今年、劇場で見た映画は全部で27本、まあ例年並み。
話題作を結構見逃しているので、ベスト1を選ぶなんておこまがしいが、
それでも挙げてみると・・・
映画を見た後に、必ず5段階評価で星印☆をつけることにしている。
27本のうち5つ星は6本あった。
うち、「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)、「ゴッドファーザー」(フランシス・コッポラ)
「ニューシネマパラダイス」(ジュセッペ・トルナトーレ監督)は
旧作なので除外。
残る3本は「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」(ジム・シェリダン監督)
「ウォルター少年と、夏の休日」(ティム・マッキャンリーズ監督)
「いま、会いにゆきます」(土井裕泰監督)。
栄えある、今年の1本は「ウォルター少年と、夏の休日」。
見終わって、ほんとにいい映画だなとしみじみ思った作品。
一人でも多くの人に見てもらいたい。
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December 29, 2004

市内の「おがせ池」。
池の周りに神社がいくつかあって、
ちょっとした観光名所となっている。
コイがたくさん泳いでいるのでも有名。
で、神社の祠の片隅で見つけたのが「ヤキフ 1本60エン」。
細かくちぎって、池にまき、コイのエサにする。
写真を見てほしい。
いい形してるんだな、これが。
私には、フの色もグッときた。
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今年もあと3日となった。
1年間、いろいろな音楽を聴き、本を読み、映画を見てきた。
私にとって今年一番印象に残った曲は、MISIAの「名前のない空を見上げて」。
迷わず選ぶことができた。
心に響くミディアムテンポの名バラード。
作曲の玉置浩二にとっても、会心の作品ではないだろうか。
玉置はコーラスに参加していて、MISIAの声とのハーモニーが絶妙。
7月に名古屋で聴いた
MISIAのファンクラブ会員向けのライブ「名前のない音楽会」では、
1曲目に歌ってくれた。
圧倒的な歌唱力に、ただただ脱帽するばかりであった。
来年1月にはコンサートツアーも始まる。
たぶん歌ってくれることだろう。
楽しみだ。
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December 27, 2004

日本料理「浅田」、中国料理「スーツァンレストラン陳」、フランス料理「ミクニナゴヤ」など
名店揃いのJRセントラルタワーズにある、イタリアンの「ザ・キッチン・サルヴァトーレ・クオモ」。
テレビの「料理の鉄人」にも出ていたという(私はこの番組、見たことない)名シェフ、
サルヴァトーレ・クオモのプロデュースによるレストラン。
首都圏では、いくつか系列店があるが、名古屋では初めての出店。
特に「ザ・キッチン・・・」は名古屋と六本木ヒルズのみ。
開店以来、今でもずっと予約が取れない状態が続いている。
オープンキッチンと、開放的なスペースが心地よい。
そして本格的なナポリ料理が存分に楽しめる。
ディナーはパスタ、ピッツァ、メイン、デザートなどがそれぞれセレクトできる
8,000円のコースがおすすめ。
特にパスタとピッツァがうまい。
これだけをアラカルトで頼みたいくらいだ。
難を言えば、店員が無理してイタリア語らしき言葉をしゃべっているのが耳障り。
ふつうに日本語使えばいいのに。
●ザ・キッチン・サルヴァトーレ・クオモ
名古屋駅 JRセントラルタワーズ12階
TEL:052-564-0065
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December 26, 2004

事情があって(どういう事情なんじゃい(^^;))、
昨日と今日の2日間、大きな鍋で韓国風おしるこを作った。
おしるこというより、ぜんざいに近いかも。
さて、どこが韓国風なのか。
キムチが入っているわけではない。
ゆであずきを使うのは、日本のぜんざいと同じ。
餅の代わりに、トックという餅(のようなもの)を入れるのと、
最後にくずした甘栗を入れるのと、シナモンパウダーを振りかけるのがポイントらしい。
公園、つまり野外で振る舞ったのだが、
無料ということもあり、両日とも1時間半ほどで鍋は空になった。
午後3時から準備をし、4時半から配布開始。
暖冬とはいえ、もう12月下旬、
だんだん冷え込んできて、終わった6時ごろには、
寒くて寒くて、ずっと、ぶるぶる震えていた。
一緒につくった皆さん、本当にお疲れさま。
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December 25, 2004

宝物のように大切にしている映画が3本ある。
チャップリンの「街の灯」、ルーカスの「アメリカン・グラフィティ」、
そしてトルナトーレの「ニューシネマパラダイス」。
近くの映画館でニューシネマパラダイスが上映されているので見てきた。
今回は完全版といって、最初劇場で上映されたものより約50分長い。
私は短くても劇場版が好きだが、完全版も悪くはない。
ここで多くは語らない。
あまりにも有名なエンディングを見た後、
幸せな気分にひたりながら映画館を出た。
映画が好きという人なら、必ず見るべき映画だ。
ところで今日の映画館は小規模で90席ほどの客席。
20時30分からの上映だったが、
なんと、なんと、観客は私一人。
クリスマスの夜、というのも関係あるのかなあ。
愛すべき「ニューシネマパラダイス」を一人で見られたのは、
幸運なことなのか、あるいは不幸なことなのか・・・
複雑な心境だった。
みんな、もっと映画を見てよ〜
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December 24, 2004
韓国映画「ラブストーリー」をまた見た。
今回も涙がとまらなかった。
なんと純粋な心の持ち主なんだろうか、
それとも単に年を取って涙もろくなっただけだろうか。
2回見たことで、前回は分からなかった伏線が理解できた。
この映画は傘、ペンダントなどの小物を効果的に使っている。
ストーリーは強引すぎて「有り得ない~」と大きな声を出したい気分にもなるが、
まあ許そう。
年明けに」WOWOWでも再放送される。
見ちゃうんだろうな、きっと。
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暖冬だといわれている今年も、
さすがにこの時期になると冷え込んでくる。
私は自家用車で通勤しているが、
朝、車に乗っても、エンジンが温まるまでは
シートが冷たくて辛い。
私の車はなぜか、気温が3度以下になると、
「ピー、ピー、ピー」と警告音が鳴る。
これが、とても不快な気分にさせる。
なぜか鳴るのかはよく分からない。
たぶん、気温が低くなっているので、道路凍結に注意しなさいという
ドライバーへの呼び掛けなんだろう。
もう少し優しい音だったらいいのにと、いつも思う。
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December 23, 2004
こういう娯楽映画は、心おきなく楽しめる。
よく出来た脚本で、
前半の伏線が、最後になってすべて解き明かされていくのが
見ていてとっても気分がいい。
特に背中のマントについては、ネタバレになるので詳しくは書かないが
最後になって、ニヤリとさせられた。
キャラクターも多彩で、みんないい味出している。
インクレディブルはもちろんのこと、
彼の妻や親友フロズン、
そして誰よりも、
ダッシュが得意な息子のダッシュくんは、私のお気に入り。
悪役が、リトル・マーメイドに出てくる魔女「アースラ」に似ているのは
やはりディズニー映画だからか。
しかしさすがピクサー映画。
完ぺきなCGには脱帽、
ジブリとは趣が違うので単純に比較はできないが
私はこちらが好きだ。
この終わり方だと、2が製作されるのは間違いなさそう。
楽しみにしよう。
5段階評価で☆☆☆☆
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December 22, 2004

毎年、愛用しているのがクロワッサンのオリジナル手帳。
10年以上前から、ずっと使い続けている。
内ポケットに入るコンパクトなサイズであるにも関わらず、
書き込むスペースが大きく、とても使いやすい。
皮製のカバーはそのままで、中のリフィルだけ毎年交換している。
ところがこの手帳、人気があってすぐに売り切れてしまう。
先週、岐阜のクロワッサンの店に行ったら、もう店頭にはなかった。
取り寄せもできないという。
手に入れるには、ネット上か他の店で購入するしかない。
前者は手数料や郵送料を含めると、
2倍近くの価格になってしまう。
で、いろいろ調べたところ、名古屋店に残っていることがわかった。
早速、電話で予約を入れた。
明日にでも取りに行ってこよう。
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今夜は、異業種交流の勉強会での宴席。
創作懐石料理の「楮」が会場、この会では行きつけの店だ。
いつも、今までに食べたことのないような料理が出てくる。
しかも、どれもおいしい。
夜は2,940円のコース、あるいはアラカルトで。
コースは10品くらい出るので、おなかもいっぱいになる。
1コースのみで、1カ月で内容が変わる。
メニューを見るとアラカルトも豊富。
ランチは1,570円、リーズナブルでなかなか人気だそうだ。
●楮(こうぞ)
岐阜市八幡町35-2 TEL:058-263-7799
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December 21, 2004

日本でもヒットした「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督による純愛映画。
女子大生ジヘと、その母ジュヒの恋愛が同時進行する。
どちらもせつない純愛。
この二つの愛が最後に結びついていくのがミソ。
ただ、脚本が甘く、展開が唐突。
観ていて、ストーリーがわからなくなる場面が何度かあった。
また、あの人いつの間に死んだの、とか、
疑問も多数ある、が・・・私は泣けた。
結局のところ、最後の場面が奇跡だと信じるか、
いかにも作り話だと一笑に付すかで、この映画の評価が決まってしまう。
清い心を持っている私は、もちろん奇跡を信じた(笑)
音楽は英国の60年代のバンド、マンフレッド・マンの名曲、
さらにはパッヘルベルの「カノン」や
ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」の2楽章などのクラシックも
効果的に使われている。
結構、笑いを取る場面も多くて、なかなか楽しめる映画。
5段階評価は☆☆☆☆
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December 20, 2004


わが家の近くには、クリスマス・イルミネーションの名所がいくつかある。
この週末に出掛けたのだが、それはそれは見事だった。
まずは138タワーパーク。
この公園にはその名のとおり138メートルのタワーがそびえたっている。
いつもはそれほどお客が無い。
ところが年末だけは別。
イルミネーションに膨大な金を掛け、
特に12月の土曜日は夜8時から花火が上がるとあって、周辺道路は大、大渋滞。
近所の人は、もうたいへ~ん。
もう一カ所は、オアシスパーク。
ここには今夏、観覧車が完成し、そのイルミネーションだけでも見ごたえ十分。
飾り付けは控えめだが、それがまた品の良さを醸し出している。
東海地方にはたくさんの名所があるが、尾張北部ではずばりこの2カ所が見どころ。
私は2カ所とも歩いて行ける気軽さが、とってもうれしいのだ。
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December 19, 2004

冬のソナタのイベントで盛り上がるわが街。
先日、近くのお土産店でこんなのを見つけた。
「冬のアナタ」と「雪のソナタ」
前者はチョコレートクランチ、
後者はホワイトチョコのクッキーらしい。
苦笑(^^;)
結構、いい場所に置いてあったので売れているのかも。
しかし何と商魂たくましい、脱帽!
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December 18, 2004
つい先日、岐阜市の河原町に開店したばかり、
中国料理の「ル・シノワ かわで」に行ってきた。
河原町界隈は最近、新しい店が次々にオープンし、
岐阜市内では目が離せない地域となっている。
夕食は1コースのみ。
アミューズ、前菜盛り合わせ、スープ、揚げ物、海鮮料理、
氷菓、炒め物、肉料理、粥、デザートとボリュームは十分。
2カ月ごとにメニューは変わるようだ。
さてお味だが、あっさり系で、本格的な中国料理を期待すると外れるだろう。
中華風懐石料理くらいに思っていた方がいい。
メインの肉料理、この日は「飛騨牛ロース肉の中国江蘇省・鎮江市産黒酢風味」。
ボリュームはないが味は絶品。
特に黒酢はなんともいえない酸味、私には未知の味であった。
ほかにもスープはフカヒレの姿蒸しが入る豪華版、
揚げ物の蟹の爪、海鮮料理の海老のマヨネーズ合えは、高級な洋食店の味、かな。
店は、60歳近い夫婦で経営しているようだ。
帰り際に、奥さんと話した。
店を構えるのが昔からの夢で、
もう孫がいる歳になったが、やっとその夢が叶ったのだとか。
シェフは、ホテル・オークラにいたという。
余分な置物や飾りがない店内は、好感が持てる。
照明は落とし気味。
窓から望む、長良川対岸のルネッサンスホテルの明かりが、
店の雰囲気をぐっと盛り上げる。
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December 17, 2004

書名が秀逸。
このままでは何のことか全くわからないが、最後まで読めばなるほどと思う。
直木賞作家、奥田英朗による、2004年夏のアテネ五輪の観戦記。
高尚な気がするが、実はおやじギャグが出てくるような、軽いノリのエッセイ。
読んでいて、爽快な気分になる。
思い返すと、私もテレビでいろいろな競技を見ながら、
著者とほぼ同じことを考えていたと思う。
奥田氏は私と同じ岐阜出身で同世代、
育った環境が近いから、考え方も似ているのかも。
話の中心は、野球の長嶋ジャパン。
準決勝でオーストラリアに負け、銅メダルに終わるのだが、
この試合と、カナダとの3位決定戦で、
主要打者が送りバントを繰り返す戦法に、著者は怒る。
「こんなのドリームチームじゃない。負けることに怯える小心者の集団だ」
「銅メダルで拍手ができるのか。それも石橋を叩いても渡らないようなせこい勝ち方で」・・・。
結局カナダに勝った長嶋ジャパンは銅メダルを獲得した。
観客席では「感動をありがとう」という、選手を誉めたたえるボードが掲げられた。
ここで著者の怒りは頂点に達する。
「もしここに白い横断幕と筆があったら、わたしはこう殴り書きする」と、
ここで登場するのが、本のタイトルになった「泳いで帰れ」。
そのとおり、よくぞ言ってくれた!
本当におもしろい本で、一気に読める。
ただこの装幀で1,470円は高すぎるよ、光文社さん。
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December 12, 2004
巨匠ヴィスコンティが約40年前、
シチリアの貴族の斜陽を壮大なスケールで描いた映画「山猫」。
その完全復元版が上映されるというので初日に観てきた。
重厚で、そして切ない映画だ。
没落する貴族、サリーナ公爵を演じた名優バート・ランカスターの存在感が圧倒的だが、
侯爵の甥で野心を持った若者、タンクレディを演じたアラン・ドロンもいい。
こんな演技力のある役者だったのかと、今さらながら再認識した。
そしてタンクレディの婚約者アンジェリカを演じたのがクラウディア・カルディナーレ。
けっして美人ではない、少なくとも私は好みでないが、
映画の中では重要で難しい役柄を演じている。
3時間6分という長編映画の3分の1を占めるのが大舞踏会、
ここが一番の見せ場だろう。
絢爛豪華な、舞踏会場、調度品、衣装、料理・・・
美しい映像の中で、若いタンクレディと老いたサリーナ侯爵が対比される。
「老い」−「若さ」、「美」−「醜」、「静」−「動」
二人はすべてにおいて対照的で、
侯爵のことを思うと胸が締めつけられる。
もし10代、20代にこの映画を見ていたら、
長い、退屈、難しいと三重苦を感じていただろう。
私も今は40半ばを過ぎ、
そろそろ老いや死についても考える年齢になってきた。
(実際、私の父、祖父ともに50代でこの世を去っている)
この歳だからこそ、この映画「山猫」を受け入れることが出来るのだ。
華やかな舞踏会で老いと死を意識し絶望したサリーナ侯爵が、
石畳の道を一歩一歩静かに歩いていくラストシーン、
あまりに重く、あまりに残酷であった。
たしかに難解な映画である。
しかし・・・
「ヴィスコンティが難解なのではない、人生が難解なのだ」
5段階評価で☆☆☆☆☆
書き忘れていた。
ヴェルディの甘いメロディが、随所で効果的に使われている。
ファンにはたまらない。
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December 10, 2004

世界にはまだ、
こんなピアニストがいるんだ!
その神業とも思えるテクニックに
圧倒されっぱなしだった、
ベレゾフスキーのピアノ・リサイタル。
●ボリス・ベレゾフスキー・ピアノ・リサイタル
'04年12月4日(土)サラマンカホール(岐阜市)
・ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
(休憩)
ショパン:練習曲集&ゴドフスキー:ショパンの練習曲に基づく53の練習曲より
・ショパン:練習曲 ハ長調Op.10-1
・ゴドフスキー:練習曲第1番 ハ長調
・ショパン:練習曲 イ短調Op.10-2
・ゴドフスキー:練習曲第4番 イ短調「狐火」
・ショパン:練習曲 嬰ハ短調Op.10-4
・ゴドフスキー:練習曲第6番 嬰ハ短調(左手のための)
・ショパン:練習曲 変ト長調Op.10-5「黒鍵」
・ゴドフスキー:練習曲第8番 ハ長調「白鍵上の」
・ゴドフスキー:練習曲第9番 イ短調「タランテラ」
・ショパン:練習曲 変ホ短調Op.10-6
・ゴドフスキー:練習曲第13番 変ホ短調(左手のための)
・ショパン:練習曲 ホ短調Op.25-5
・ゴドフスキー:練習曲第34番 嬰ハ短調「マズルカ」
・ショパン:練習曲 ハ短調Op.10-12「革命」
・ゴドフスキー:練習曲第22番 嬰ハ短調(左手のための)
・ゴドフスキー:練習曲第47番 変ト長調「冗談」
・ゴドフスキー:練習曲第48番 へ長調
(アンコール)
・ ショパン/ゴドフスキー編:子犬のワルツ
・ ラヴェル/ゴドフスキー編:ラ・ヴァルス
プログラムがすごいと思う。
前プロが展覧会の絵、普通ならメインに持ってくる曲。
それを最初に演奏し、しかもやすやすと弾いてしまう。
休憩後のプログラムは
ショパンの練習曲と、ゴドフスキーがその曲を編曲した曲を
交互に演奏するという意欲的なもの。
このゴドフスキー編曲というのがとんでもない難曲ばかり。
ピアニスト泣かせで、滅多に演奏されず、CDもほとんど出ていない。
例えば、ゴドフスキーは、有名な革命エチュードを
左手だけで演奏するよう編曲した。
ベレゾフスキーはテクニックに自信があるのだろう。
難曲の数々をほとんど完ぺきに演奏した。
お見事というほかない。
圧巻はアンコールの2曲目。
ラヴェルの有名な管弦楽曲「ラ・ヴァルス」のゴドノフスキー編曲版。
原曲にほぼ忠実で、10分以上かけて演奏した。
満場の拍手は長く鳴りやむことがなかった。
ただ、これは不思議なことだが、
じゃあ感動したかと問われると、そうでもない。
うまく表現できないが、
すごいなと感心はした、でも感動はそれほどなかった。
スリリングで、まるでサーカスを見ているようだったけど、
早く弾けるからどうだっていうの? なんて妙に冷めた気分にもなった。
そんなリサイタルだった。
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嫌いなタイプの映画、のはずだったのに、
見終わると、そうでもなかった。
それどころか、最後の15分間は涙がとまらなかった。
「いま、会いにゆきます」は、良くも悪くも、竹内結子の映画である。
こんなにも演技力のある女優だったのかと認識を新たにした。
清楚な服装も似合っていた。
そして相手役の中村獅童も好演、
主役はこの二人しか考えられないと思えるほどのはまり役だった。
子役の武井証、先生役のYOU、医師の小日向文世など、
まさにキャスティングの勝利といえる。
この手の映画は、アラを探しながら見たらつまらない。
矛盾点は多々あるし、こんな純愛、あるわけない、と叫びたくなる人もいるかもしれない。
そんな先入観を持たず、純粋に楽しもうという気持ちがあるのなら、
きっと引き込まれる映画だ。
五段階評価は☆☆☆☆
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December 09, 2004
春川市の「冬のソナタ」のロケ地に、ヨン様の全身像が設置される話題は2日前に書いた。
ところが、その写真を見たファンから多くの批判が集まったことで、
廃棄処分されることになった。
写真を見るかぎり、ひどい出来だから当然だろう。
しかし、春川市と交流がある日本の某地方都市が、極秘にこの像を入手し、
市内の「冬ソナストリート」と呼ばれる並木沿いに設置し、
観光客に見てもらう計画があるらしい。
というのはウソでーす。
あー、つまんない話題。
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December 07, 2004

朝鮮日報からもう一本、気になるニュースを。
> ペ・ヨンジュンファンクラブ「ペサモ(ペ・ヨンジュンを愛する会)ジャパン」の会員らが4日、
> ドラマロケ地の春川(チュンチョン)市・明洞(ミョンドン)で掃除活動を行った。
ふーん、どうして?
> ○○さんは「以前に春川市から『冬のソナタ』のポスターを送って頂き、
> 感謝の意味で街の清掃をしに来た」としながら、
>「ところが街がきれいで掃除をする必要がなさそう」と話した。
じゃあ、何しにきたんだよ、あんたたち。
そうやって売名行為をして、
あわよくば、ヨン様から声でも掛けてもらおうと思ってんじゃないの。
> ペサモの会員らは今回の清掃活動で柳鍾洙(リュ・ジョンス)春川市長から
> 「韓日修交40周年を迎える来年、小泉首相を『冬のソナタ』のロケ地に招待したい」
> という提案を受け、
> 「すべての会員が毎日首相にメールを送っており、必ず春川訪問を実現したい」
> と答えた。
すべての会員が毎日首相にメールを送る?・・・・・
あんたたち、それスパンメールだよ。
まあ、こんなやつらを煽る、春川市長も問題あるけどね。
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春川市の明洞(ミョンドン)の街頭に
ペ・ヨンジュンの彫像が立つらしい。
今日の朝鮮日報に写真が掲載されていた。
でもこの出来はひどい、ファン怒るんじゃないかな?
ちなみに製作費500万ウォン
春川市によると、チェ・ジウの彫像も検討しているという。
やめてくれ~~
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December 06, 2004
桐朋学園オーケストラと桐朋アカデミー・オーケストラの合同演奏会を聴いた。
3年前、オーチャードホールで、チョン・ミョンフン指揮で聴いて以来、2回目。
当然、そのときとはメンバーが違っているのだろう。
●高関健指揮桐朋学園オーケストラ&桐朋アカデミー・オーケストラ
'04年12月2日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール
・アイヴズ:答えのない質問
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(ピアノ:伊藤恵)
(休憩)
・ストラヴィンスキー:春の祭典
(アンコール)
・ドヴォルザーク:スラブ舞曲第15番
こいつら巧すぎるぞ、まずはそんな印象。
学生オケの域を超えている。
一人一人の技量はもちろんのこと、
聴き惚れたのは、弦楽のアンサンブル。
特にピアノコンチェルトの3楽章、
伊藤恵のピアノとの駆け引きはスリリングであった。
アイヴズのこの曲は、初めて。
弦楽と木管群、ソロトランペットの三者がそれぞれ
ステージ、ステージ上の2階席、ステージ裏に位置し
演奏するという、よく分からない現代曲。
ピアノの伊藤恵も桐朋出身。
先日のシュトゥットガルト放送響と1番で共演した児玉桃に比べると
ずっと軽やかで、演奏にも余裕があった。
オケともよく調和がとれ安心して聴けた。
メインの春祭は、二つのオケを高関がよくまとめたものだと思う。
打楽器群に二重丸をあげたい。
金管は切れ味が今ひとつ。
人数はたくさんいたが、音量はもっと欲しいところ。
金管、木管のキズはこの曲だから、やむを得ないか。
この日、一番まとまった演奏を聴かせたのはアンコール。
春祭の大編成そのままで、ドヴォルザークのスラブ舞曲。
全員が自信を持って演奏しているのが、見ていてもよく分かった。
ところで、桐朋学園オーケストラのプロフィールを見て驚いた。
今までにこのオケを指揮あるいは指導した指揮者は、
小澤征爾、秋山和慶、飯守泰次郎、井上道義、尾高忠明、高関健、大友直人、
J・フルネ、V・ゲルギエフ、E・クリビヌ、G・シノポリ、D・バレンボイム、
M・ティルソン・トーマス、M・ロストロポーヴィチ、L・フライシャー・・・
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December 05, 2004

来週の初めに3日間、韓国人団体のアテンドをすることになった。
もちろん通訳は付いているのだが、
まったく韓国語ができなくては恥ずかしいので、
早速、以前から気になっていた「チョンマルブック」(写真)を手に入れた。
ちょっと読んでみて第一印象は・・・
「うーん、難しい」
あと1週間でどこまで覚えられるだろうか。
会話は無理でも、あいさつくらいは出来るようになりたい。
ところで今日、AERAを読んでたら
「現代の肖像」に韓国哲学者の小倉紀蔵が取り上げられていた。
彼が講師を務めるNHK教育の「ハングル講座」は評判がいいらしい。
毎週火曜の夜だから、明後日、見てみよう。
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わが家でもいよいよ、クリスマスのイルミネーションの飾り付けを始めた。
今年、追加して購入する分の品定めのため、昨日、
ショップを回ったのだが、思うようなものがない。
近所でもイルミネーションに凝っている家は結構ある。
でも私が見るに、ケバケバしいところが多い。
わが家では品の良いイルミネーションを目指したい。
そのためには、色遣いと控えめであることが重要。
さて、どんなふうにしようか。
(写真は玄関先)
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December 04, 2004
例年、この時期には、毎日のように喪中はがきが届く。
東京在住のUさんからは、一昨日、
お父さんが亡くなったという連絡が。
まだ62歳という若さ、ご冥福をお祈りしたい。
はがきにはこんな添え書きが・・・
「ウィーンフィルをこよなく愛したコンサート仲間がいなくなり、
淋しくなりました。
先日、久々にゲルギエフ&ウィーンフィルの
チャリティーに行ってきました」
このコンサートは、北オセチアで起こったベスラン学校占拠事件で
被害を受けた子どもたちと、
新潟中越地震のの被災者を支援するためのチャリティーで
演奏されたチャイコフスキーの交響曲第6番は、屈指の名演と評価が高い。
Uさんには、コンサート仲間のお父さんへのレクイエムに
聞こえたに違いない。
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事情があり、ヤーコンの料理教室をのぞくことになった。
ヤーコンとは芋の一種で、
葉や茎にもミネラルがたっぷり含まれる健康野菜。
最近注目されているらしい。
私の住んでいる地域でも比較的容易に栽培できるとあって、
ここ1、2年、家庭菜園でも人気がある。
実は私の母も栽培しているのだが、
どうやって調理したらいいのかが、わからないらしい。
というわけで、その料理教室に潜入し、レシピを入手するとともに
調理の様子を見てきた。
この日つくったのは、ヤーコンのきんぴらや、豚肉との炒め物など3種類。
まずは料理の先生の手際の良さに感動。
一人で21人のおばさんの生徒を指導するのだから、並大抵では出来ない。
時には優しく、時には大きな声でと、見ていても惚れ惚れする。
さて、私はといえば、教室が始まる前、
半強制的に生のヤーコンを食べさせられた。
生が一番おいしいというのだ。
たしかに少し甘みがあって、食べられないわけではない。
でもおいしいかと言われると、首を傾げてしまう、というか「まずーい!」
甘みの少ない梨のようだった。
結構な量を食べさせられ、気分が悪くなってしまった。
ちなみに、ヤーコンのきんぴらは、まあまあ。
生よりは調理したほうが、私の口には合う。
好んで食べたいとは思わないけど。
もう少しすると、母が育てているヤーコンが成長し、
毎日のように食卓に載ることになる。
ちょっと複雑な心境。
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December 03, 2004
冬ソナでペ・ヨンジュンが扮したチュンサンから
クリスマスカードが届くサービスがある。
その名も「公式クリスマスカード from チュンサン」。
どんなものかというと・・・
・クリスマスカード、チュンサンからの愛のメッセージ(便箋)、
ミニフォトカード(1枚)のセット
・クリスマスカードの中面にはドラマの中から思い出の3つの場面写真が印刷されている
さらにミニフォトカード1枚付き
・便箋にはチュンサンからのクリスマスメッセージが韓国語で綴られている(日本語訳付き)。
また、文面の冒頭にはご希望のお名前やニックネームが入る
ふーん・・・
でも、気をつけなければいけない。
※ペ・ヨンジュン氏個人とは関係がございません。
※クリスマスカード及びミニフォトカードに肖像は使われておりません
これで1通1,995円!
しかし驚くのはまだ早い。
韓国から発送する分は受付終了し、
今度は、同じ内容のカードを韓国からでなく、
日本国内から発送するサービスが始まった。
料金は同じ。
いったいどれくらい注文があったんだろう、ちょっと気になる。
冬ソナ、ブーム、まだまだ続きそう・・・
参考までにこんなのもある。
冬ソナケーキ
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December 02, 2004

ノリントン&シュトゥトガルト放送響のことで
書き忘れていたことをひとつ。
ベートーヴェンピアノ協奏曲のオケの配置がとっても変だった。
ピアノニストは右を向いて演奏するのが一般的。
でもこの日の児玉桃は聴衆に背を向け、
指揮のノリントンはピアノの横で児玉桃と対峙するような位置で、
聴衆を向いて立っていた。
オケは、ピアノを360度、取り囲む配置で、
コンマスや左右手前の第1・第2ヴァイオリンは、
ピアニスト同様、 聴衆に後ろ姿を見せていた。(写真参照)
こんな配置、見たことも聞いたこともない。
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December 01, 2004


とってもかわいくて、キュートな絵本のキャラクター
「リサとガスパール(“GASPARD&LISA”)」に、はまってしまった。
ファイルやメモ帳、筆箱など、いくつかのキャラクター商品を購入し
いつも手元に置いている。
白くていつも赤いマフラーを巻いているのはリサで女の子、
黒くて青いマフラーを巻いているのはガスパールで男の子。
不思議なのは、ウサギなのかイヌなのか、あるいはこぐまなのか、よく分からないところ。
まあ、そんなことはどうでもいいのだけど、
何とも言えない質感が、とても愛らしい。
そのうちに大ブレイクするような気がする。
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