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November 22, 2004

ゲルギエフ指揮ウィーンフィル/チャイコ4番

ロイヤルコンセルトヘボウを直後に聴いたため、印象が薄れてしまった
ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
しかし冷静に思い返せば、
ゲルギエフは、このスーパーオケの美点を十分に引き出していたといえる。

●ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
'04月11月13日 三重県総合文化センター大ホール
J.シュトラウスⅡ:
 ワルツ「戴冠式の歌」
 ニコポルカ
 皇帝円舞曲
 ペルシア行進曲
 ワルツ「ウィーン気質」
(アンコール)
J.シュトラウスⅡ:シャンペンポルカ
(休憩)
チャイコフスキー:交響曲第4番
(アンコール)
J.シュトラウスⅠ:アンネンポルカ

今年ゲルギエフを聴くのは2度目。
ロッテルダムフィルとの展覧会の絵、ラヴェルのラ・ヴァルスで見せた
強腕ぶりを期待する向きには
少々期待はずれだったかもしれない。
私もその一人であったのだが、
だからといってこの日の演奏が悪かったわけではない。

前半は、ニューイヤーコンサートを思わせるプログラム。
基本的にはオケにゲタを預けた形で、
ゲルギエフらしさはあまり見られなかった。
それでも豊穣なワインのごとき美音を聴いていると、
幸せな気分になって、眠気さえ催してくる。
ウィーンフィルを聴きながら、うとうとするなんて、なんと幸せなことか。

前半が終わり、カーテンコールで何度か呼ばれると、
ここでアンコールを1曲。
コンチェルトを弾いたソリストならともかく、
オケが前半のプログラムでアンコールを演奏するのは聞いたことない。

休憩後のチャイコフスキー第4交響曲では、
3、4楽章になって、ゲルギエフらしさが見えてきた。
3楽章の弦のピチカートによる音の広がり、
4楽章の金管の完ぺきなまでのテクニックには、圧倒された。
一方で、どこか温かい音色は、このオケ独特のものだ。
ゲルギエフとウィーンフィルの組み合わせで、
チャイコフスキー後期交響曲集のCDが出ている。
ぜひ聴いてみたくなった。

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Comments

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