隠し剣 鬼の爪
藤沢周平原作、山田洋次監督による時代劇の第二作は「隠し剣 鬼の爪」。
一作目の「たそがれ清兵衛」には及ばないものの、なかなかの秀作であった。
幕末、庄内、海坂藩という設定はまったく同じだが、趣は随分違う。
主役コンビが、真田広之&宮沢りえから、
今回は永瀬正敏&松たか子となっているのが私には少々不満。
真田は天才肌の役者だ。
永瀬もいい味を出してはいたが、残念ながら及ばない。
松たかこは、何というのか、
まあ私の好みでないというのが正直なところ。
前作にも出ていた田中 泯と神戸浩が、相変わらずいい。
田中は有名な舞踏家。
メジャーな映画出演は「たそがれ」が初めてではないか。
しかし存在感は抜群。
神戸はもともと役者。
名古屋出身で、20年ほど前は、よく北村想の芝居に出ていた。
当時から怪優として名をはせていたが、
これほど映画に出演するようになるとは夢にも思わなかった。
評価は5段階で☆☆☆☆
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