エディタ・グルベローヴァのリサイタル
10月27日、愛知県芸術劇場コンサートホールで開催された、
エディタ・グルベローヴァのソプラノ・リサイタル、
前半は、シューベルトのリート(歌曲)10曲、
後半は、R.シュトラウスのリートを5曲歌った後、
オペラアリアもってくるというプログラムであった。
アリャビエフの「夜鳴きうぐいす」を歌い終わったと同時に、その瞬間は訪れた。
うぉー、というすごい声援と拍手の渦で、会場全体が興奮状態となった。
まだ1曲残っているのに、スタンディングオベーションをする人が後を絶たない。
私も足が震え、涙がとまらなくなって、困ってしまった。
それはそれは見事なコロラトゥーラを駆使した歌唱であった。
リサイタルの最後を締めくくるのは、
ベルリーニの「テンダのベアトリーチェ」のアリア。
これまた完ぺきに歌い上げる。
カーテンコールで何度か出入りした後、
アンコールの1曲目はデラクアの「ヴィアネッラ」
そして最後にドニゼッティの「シャーモニのリンダ」のアリア。
リートの緻密な歌い方も素晴らしかったが
やはりグルベローヴァは、コロラトゥーラに限ると思った。
●エディタ・グルベローヴァ ソプラノリサイタル
シューベルト:
秘めごと
笑いと涙
夜と夢
シルヴィアに
恋はいたるところに
ズライカⅠ
クレールヒェンの歌
ミニョンの歌「この装いを許したまえ」
糸を紡ぐグレートヒェン
岩の上の羊飼い(クラリネット:生方正好)
<休憩>
R.シュトラウス:
夜
万霊節
見事にいっぱいな
ひそやかな誘い
献身
アリャビエフ:
夜鳴きうぐいす
ベルリーニ:
「テンダのベアトリーチェ」よりアリア“もし私に墓をたてることが許されても”
<アンコール>
デラクア:ヴィアネッラ
ドニゼッティ:「シャーモニのリンダ」よりアリア“この心の光”
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Comments
るうかすさん、こんにちは。
名曲プログラムですね。
「岩の上の羊飼い」、聴きたかったな~。
以前に友人達と室内楽の演奏会をしたときに私はチェロを弾かずにこの曲を歌ったのです。
懐かしい。。。
でもるうかすさんのおっしゃるとおり、グルベローヴァにしかない魅力を堪能できるのはリートよりもコロラトゥーラの曲なのでしょうね。
あ~、こんなリサイタルに行ったるうかすさんが羨ましいです!
Posted by: tomo | October 29, 2004 09:33 AM